Hacobu/MOVO Driverに「改善基準告示対応サポート」機能実装

2024年05月02日 15:01 / 施設・機器・IT

Hacobuは5月1日、トラックドライバー向けスマホアプリ「MOVO Driver(ムーボ・ドライバー)」に、「改善基準告示対応サポート」機能を実装したと発表した。

<「改善基準告示対応サポート」機能>
20240502MOVO - Hacobu/MOVO Driverに「改善基準告示対応サポート」機能実装

4月1日より、ドライバーに対して、時間外労働の960時間上限規制と「改善基準告示」が適用され、拘束時間や運転時間の制約が変更になった。この「改善基準告示」改正により、運行管理者およびドライバーは、改善基準告示の内容を理解し、その基準に従って業務を行うことが求められているが、実際には運行管理者にのみ労働時間管理を任せるケースが多く結果として違反が発生、またドライバー自身が直接管理している場合でも、紙面上や頭の中で経過時間を計算しながらの業務遂行は大きな負担となっている。

<改善基準告示の変更点>
20240502MOVO 2 - Hacobu/MOVO Driverに「改善基準告示対応サポート」機能実装

新機能は、このような背景から実装したもの。リアルタイムで簡単に、拘束時間、運転時間、休息期間の経過時間、制約時間までの残り時間を可視化することで、運行管理者やドライバーの負担を軽減する。

作業記録中に経過時間と残り時間をゲージ表示するほか、連続運転時間や1日の拘束時間の上限、拘束時間のダブルカウント発生時にアラートが表示され、改善基準告示の要件を遵守するためのサポートを可能にしている。

社会保険労務士法人みつばち代表・特定社会保険労務士の高橋大生氏は、運送業について「働いている方々が管理者の目の前にいないことが多く、時間管理がしにくい業種。一方で、運転時間や拘束時間、休息期間などの時間管理が厳格に求められている」と指摘。そのため「ドライバーにも運転時間等の意識付けをこのアプリでしてもらうとともに、会社、ドライバーの双方が協力して安心して働くことのできる会社を育ててもらえるのではないかと期待できる」とコメント。「長距離運行に限らず、地場運行でもいつの間にか連続運転時間が長くなっているケースが多くなっている。運行記録計の設置義務のない車両には特に利用していただきたい」と述べている。

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