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2024年06月03日 15:49 / 施設・機器・IT
プロロジスは5月23日(現地時間)、南カリフォルニア最大となる大型EVトラック用充電デポ「デンカー充電デポ」を開設したことを明らかにした。
この充電デポは、ロサンゼルス港とロングビーチに近いハーバー高速道路のすぐ側のデンカー通りにあり、州間高速道路405号線とカリフォルニア州道91号線から8km圏内に位置。コンテナ海運大手マースク社の傘下で米物流大手のパフォーマンスチーム社と共同で立ち上げたもので、マースクグループ専用の充電デポとなる。
水素対応も可能な2.75MWのリニア発電機と18MWhのバッテリーを組みあわせ、最大9MWの充電容量を誇る米国最大のEVトラック用マイクログリッドから電力供給を受け、最大96台の大型EVトラックを同時に充電することができる。パフォーマンスチームは、航続距離386km、90分で最大80%まで充電できるボルボのEVトラック「VNR Electric」を使用するという。
カリフォルニア州は、ディーゼルトラックの販売を中止し、2045年までに大型EVトラックへの移行を求めている。このため各企業とも充電インフラに投資しており、充電デポの開設は州の目標達成に欠かせない重要なインフラとなる。もちろん電力会社でも電力系統の増強に取り組んでいるが、それには2年程度の時間が掛かるため、プロロジスは「トラックが路上を走行できようになるまでの時間を短縮するために充電インフラを設置した」と説明している。
なおプロロジスは、2040年までにバリューチェーン全体で温室効果ガス排出ネットゼロ達成を目指し、屋上太陽光発電の設置など、様々な施策を展開している。また再生可能エネルギー由来の電力提供やエネルギーマネジメントを通じてカスタマーの脱炭素に関する目標達成もサポートしており、EV充電ステーションの開発は、この目標達成に向けた施策の一環としている。