TSR/5月の道路貨物運送業の倒産、過去最多を更新
2024年06月10日 15:25 / 経営
東京商工リサーチ(TSR)が6月10日に公表したレポートによると、今年5月の道路貨物運送業の倒産件数は46件(前年同月比119.0%増)で、2005年以降5月としては最多を更新したことがわかった。
1-5月累計は162件(前年同期比55.7%増)で、2010年の165件に次いで4番目。燃料価格の高止まり、ドライバー不足による人件費の上昇に加え、4月には時間外労働時間の上限規制が適用されたことで、4月と5月は倒産の増加率が2カ月連続で前年同月比100.0%超となった。
負債総額は64億5500万円(前年同月比265.5%増)で、前年同月の3.6倍に増加している。資本金別では1千万円未満が29件(前年同月比61.1%増、構成比63.0%)、従業員数別では10人未満が31件(前年同月比82.3%増、構成比67.3%)と、小・零細規模の倒産が圧倒的に多い。
道路貨物運送業は構造的に小規模の下請け業者が多く、コストアップ分の価格転嫁は難しいが、道路貨物運送業の倒産増加は、物流停滞が懸念される。このため、レポートでは政府主導による業界慣習の抜本的な改善などが急がれるとしている。
最新ニュース
一覧- 南海電鉄、TRC/東京-大阪間の幹線輸送経路構築や自動運転トラックの実現などで業務提携 (04月30日)
- 貨物自動車運送事業法/5月1日「事業計画に従い業務を行うべき命令の発動基準」施行 (04月30日)
- 国交省/「一般貨物自動車運送事業者等が破産した場合等における許可の取扱い」一部改正 (04月30日)
- 中国運輸局、鳥取県トラック協会/「トラック運送業のPR動画制作」採用促進 (04月30日)
- 西濃運輸/集荷時間の通知機能を全店導入、物流業務のDXを加速 (04月30日)
- 信州名鉄運輸/公式インスタグラム開設、採用情報や会社紹介など情報発信 (04月30日)
- アサヒロジスティクス/従業員の子供が参加「交通安全メッセージ」ラジオCM第2弾放送 (04月30日)
- SBS即配サポート/第4回セールスドライバー接客マナーコンテスト開催 (04月30日)
- 栗山自動車工業/社員の子供の進学で「入学お祝金」支給 (04月30日)
- 北陸道/賤ケ岳SA(下り)駐車マスの増設工事に着手、大型車1.3倍に (04月30日)
- 秋田道/北上西IC~湯田IC(上下線)、5月19日~23日に夜間通行止め (04月30日)
- 近畿運輸局/25年3月の行政処分、輸送施設の使用停止(90日車)など3社 (04月30日)
- 東北運輸局/25年3月の行政処分、輸送施設の使用停止(240日車)など7社 (04月30日)
- 西濃運輸/AT限定免許保持者「集配ドライバー職」中途採用を本格化 (04月28日)
- ティアフォー/経産省事業の補助事業完了「自動運転トラックの社会実装」加速 (04月28日)
- 住友商事、いすゞ/インドのトラック・バス製造・販売会社「SML Isuzu」株式を現地企業に譲渡 (04月28日)
- 住友倉庫/中国でEVトレーラーを導入 (04月28日)
- いすゞ、藤沢市/次世代ものづくり人材育成で連携開始 (04月28日)
- 北海道運輸局/荷主事業者向け「物流改正法に関する説明会」6月3日WEB併用開催 (04月28日)
- 愛知県トラック協会/「東三河トラック輸送サービスセンター」売却、5月23日に一般競争入札 (04月28日)