ルノートラック／都市物流向け試作EVトラックのテストを開始

ルノー・トラックは、都市物流用EVトラックのプロトタイプ「オキシジェン」のテストを、今年10月からオランダで開始する。

＜ルノー・トラック「オキシジェン」＞

「オキシジェン」は、都市部の配送向けに設計されたEVトラック。冷蔵ユニットを備えたGVW26トンで、駆動方式は6×2。282kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は150km。ボディサイズは全長1000mm×全幅2600mm×全高3800mm。

都市部での運行を考慮し、視認性と安全性を高めるため、低いキャブと大きなフロントガラスを採用しているのが特徴で、ミラーの代わりに複数のカメラで360度の視野を確保し、後方視界も大幅に改善している。また、助手席側ドアはスライドドアを採用し、アクセス性と安全性が高められている。

テストはオランダのスーパー「Jumbo」と輸送パートナーである「SVZ」と提携して実施。オランダでは、2025年1月1日からゼロエミッション車両のみ進入できるゾーンを自治体が指定できるようになるが、「オキシジェン」は、これに対応すべく開発している実験的なEVトラックのプロトタイプで、倉庫からアムステルダムの中心部にある店舗まで冷蔵配送を実施する。

＜冷蔵装置付きで都市部への食品配送に使用する＞