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2024年07月29日 10:43 / 車両・用品
三菱ふそうトラック・バスは7月29日、EVダンプ小型トラックを鹿児島県内の建設会社に納車した。EVダンプ車の導入は、今回が日本初。
納車したEVダンプ車の初号車は、新型eCanterに新明和工業が架装を行ったもの。eCanterのダンプ架装は新型モデルから加わったもので、車載リチウムイオンバッテリーからモーター駆動の動力取り出し装置「ePTO」を通じて動力を架装側に伝達するもの。ディーゼル車の動力取り出し装置と同等の性能を持っており、「eCanter」ダンプ架装専用の新たなシステムの開発が不要な他、キャリアカー、脱着車、リヤクレーンなどの架装にも対応している。
「eCanter」ダンプ車は、荷台の上げ下ろしの際にエンジンを回転させる必要がないため、ディーゼルエンジンのダンプ車と比較して静寂性に優れる。これにより住宅街などで周囲の騒音や環境に配慮した作業が可能な他、振動が少ないという特性により、ドライバーの疲労も軽減できるメリットがある。
EVダンプ初号車を導入したのは、指宿市を拠点に建設サービス業を提供している福尚(鹿児島県指宿市)。導入した車両は、車両総重量(GVW)6トンクラスでSバッテリー・標準キャブモデルで、一充電当たりの航続距離は116km(国土交通省審査値)。今後指宿市内での同社の建設サービス業務で活用される予定としている。指宿市は、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることを表明した自治体である「ゼロカーボンシティ」に指定されており、福尚の「eCanter」が、指宿市内での企業活動や地域のゼロエミッション化に貢献することが期待される。