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2024年08月02日 13:19 / 施設・機器・IT
視覚認知能力の評価およびトレーニングを通じて社会課題解決に取り組むベンチャー企業、do.Sukasu(ドスカス、奈良県奈良市)は、空間認知能力を評価するスマートフォンアプリ「de.Sukasu DRIVE(デスカス ドライブ)」をこのほどリリースした。
空間認知能力とは、物体の大きさや形、位置、方向などを認識する力。
このアプリは、車と車線との距離の横ずれ量を記録・分析して空間認知能力を評価する、世界初となる独自の特許技術を活用したもの。運転時に10分程度、車内でアプリを使用するだけで、空間認知能力をチェックでき、安全運転をサポートする。また毎日使用することで、加齢による能力の変化を経時的・客観的に把握できる。
同社によれば、空間認知能力が低い高齢者は、そうでない高齢者と比較して交通事故のリスクが約3倍高くなるという結果が出ている。このため、高齢ドライバーの安全運転支援は喫緊の課題といえる。
一方、空間認知能力は年齢とともに変化することが明らかになっている。同社の最新の調査では、40代で一度能力の低下が見られ、60代でさらに顕著に低下、70代になると平均的な空間認知能力が、5歳児のレベルを下回る結果が得られている。
この結果から、40代以降のすべてのドライバーにとって、自身の視覚認知能力を把握し、適切な対策を講じることの重要性がわかる。特に長時間の運転や複雑な交通環境での運転が求められる運送業などのプロフェッショナルドライバーにとっては、空間認知能力の高さが安全運転に直結する可能性がある。
そのため、運転リスクを把握して安全運転に繋げることができれば、交通事故を未然に防止する可能性を高めるだけでなく、健康寿命の延伸や生活の質の向上にも寄与すると考えられる。
■de.Sukasu(https://www.dosukasu.co/product)