施設・機器・ITに関する最新ニュース
一覧- 成田国際空港/11月1日から輸入貨物引き取りをシステム化 (10月11日)
- 慶洋エンジニアリング/スマホに挿すだけの手軽なアルコール検知器を発売 (10月10日)
- ドラEVER/ドライバー専門求人サイトをリニューアル (10月09日)
- 軽油小売価格/全国平均154.6円、3週連続で値上がり (10月09日)
- 日本GLP/右折入庫禁止対応ルート提供など「トラックカーナビ」と連携 (10月08日)
2024年09月26日 15:16 / 施設・機器・IT
EVバッテリーの世界最大手である中国CATLは、ドイツ・ハノーバーで開催された欧州最大の商用車や次世代輸送システムの展示会「IAA Transportation2024」で、新世代の商用車向けバッテリーシステム「TECTRANS」を発表した。
TECTRANSにはトラック版とバス版があり、トラック版では大型トラック向けの「TECTRANS – T超高速充電版」と「TECTRANS – T長寿命版」の2種類を設定している。
<CATL TECTRANS – T>
「T超高速充電版」はバッテリーパック内の複雑な温度差に対処するため、精巧に作られた流路システムが様々な温度ゾーンの精密な制御を実現し、内部温度差を半減させることに成功。4Cの充電率が特徴で、15分で70%の充電を可能とし、車両のダウンタイムを最小限に抑え業務効率を最大化するという。
「T長寿命版」は、最長15年または280万kmという卓越した寿命を実現したのが特徴。負極材の表面を改質して反応性を向上させ、副反応をさらに抑制することで、リチウムイオンの透過を促進し、バッテリーの寿命を20%以上延ばすことに成功したという。正極材料では、構造安定性の高い活物質をリチウムリッチ材料と統合し、エネルギー密度だけでなくサイクル安定性も向上させている。この耐久性は、特に港湾業務やバルク輸送のような、高頻度かつエネルギー集約的な場面での業務にとって極めて重要としている。
T超高速充電版、T長寿命版とも、最大500kmの走行距離を実現でき、短距離の港湾配送から長距離輸送まで、さまざまな業務ニーズに応えられるという。