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2024年11月14日 13:51 / イベント・セミナー
UDトラックスは11月12日、アフターマーケット技能コンテスト「UD現場チャレンジ2024」のワールドファイナルをUDエクスペリエンスセンター(埼玉県上尾市)で開催した。
UD現場チャレンジは、全世界のUDマーケットでアフターサービスに従事する従業員を対象に、知識と技能のトレーニングを目的として競技形式で行われるイベント。2014年から隔年で開催し、今年が5回目。
10周年を迎える2024年大会では、世界でアフターサービスに従事するUD従業員、723チーム2732名が全2回の予選に参加。その中から、日本・オーストラリア・シンガポール・南アフリカ・アラブ首長国連邦・インドネシア・サウジアラビア・タイ・フィリピン・ボリビアの10か国14チームが決勝戦に進出した。
決勝はクオン、クエスター(海外専売車)の2カテゴリーで行われ、エレクトリック(配線図・故障診断)、エンジン(点検・良否判定)、Tech Tool(オシロスコープ機能の活用・エンジン不始動原因推定)、トランスミッション(較正・問題特定・修正)、コマーシャル(ワランティクレーム自主監査)の5項目で審査。
結果は、クオンカテゴリーは日本代表 「Fukaya Specialists」(深谷カスタマーセンター)が、クエスターカテゴリーはインドネシア代表「Great Mates」が優勝した。
なお、今回の決勝戦にはタイ、フィリピン、南アフリカより3名の女性ファイナリストが参戦。2022年の前大会に続いて2回目の参加となった南アフリカ代表のアリシア・ニューマンさんは「前回の決勝では女性参加者は私だけでしたが、今回は3人の女性ファイナリストがいることを嬉しく思います。次はもっと多くの女性がファイナリストになることを期待しています」とコメントしている。
<UD現場チャレンジ2024の3名の女性ファイナリスト。左からタイ代表、南アフリカ代表、フィリピン代表>
トラック業界や物流業界では人材不足が深刻となる中、車両の稼動率を上げ、物流の効率化に貢献するには、アフターマーケット従事者の技能や知識の向上がカギとなる。今大会では、世界のUD従業員2732名が予選に取り組むことで、延べ4万980時間のトレーニング効果が得られたとしており、それだけでも大きな成果を挙げているといえるだろう。メカニック、部品担当、フロントが1つのチームとして密接に連携する「現場チャレンジ」は、個人の技能向上に加え、整備工場での車両の滞留時間を短縮し、トラックの稼働率引き上げにも繋がる。
UDトラックスの丸山浩二社長は「顧客にとって最も重要なことは、トラックが問題なく確実に走行すること」とコメント。「そのためには、定期的な点検や安全管理、故障時の迅速な修理のほか、メンテナンス、部品供給、受付などすべてにおいて優れた技術とチームワークが欠かせません。UD現場チャレンジは、そうした技術力とコミュニケーション力に優れたチームを称えます」と大会の意義について述べている。
【結果】
・クオンカテゴリー
優勝:日本代表「Fukaya Specialists」(深谷カスタマーセンター)
2位:日本代表「Ultimate Dynamite」(西淀カスタマーセンター)
3位:南アフリカ代表「KENZO」
・クエスターカテゴリー
優勝:インドネシア代表「Great Mates」
2位:サウジアラビア代表「Zahid Tractor Samurai」
3位:フィリピン代表「Kit Kat」