車両・用品 に関する最新ニュース
一覧- いすゞ/エルフ搭載の9速AMT「ISIM」が市村産業賞「貢献賞」受賞 (03月17日)
- ボルボ/北米向け大型トラック「新型VNR」を発表、燃費性能を7.5%向上 (03月17日)
- 日本ボデーパーツ/パレット移動に便利なツールを発売 (03月14日)
- 国交省/少数台数のリコール・25年2月分を公表、いすゞエルフなど (03月14日)
- フォロフライ/F1VANを日本ソーラー発電が初導入 (03月12日)
2024年11月18日 15:50 / 車両・用品
SGホールディングスグループで低温物流事業を担うC&Fロジホールディングスの主要事業会社である名糖運輸(東京都新宿区)は、同社初となる冷蔵冷凍EVトラックを導入し、このほど運用を開始した。
導入車両は、最大積載量3トンのいすゞ「エルフEV」ワイドキャブ1台。主に小売業向けの配送業務で運用し、計画では1日65km運行で、同格のディーゼルトラックに比べ、年間のCO2を21%削減できると試算している。今後電力プランの見直しや、太陽光発電設備の導入などにより、さらなるCO2削減を実現する予定。
ボデーと冷凍装置は東プレ製で、簡易式2室のFRP製コンテナにEV対応電気式冷凍装置の組み合わせ。冷凍装置には東プレの特許技術である庫内乾燥モードを搭載している。
冷蔵冷凍トラックは荷物を出し入れするたびに湿った外気が流れ込むため、荷物の段ボール箱が結露で濡れ、品質を損なうおそれが生じる。そのためドライバーは庫内を清掃し、数時間かけて乾燥することで時間制約を受けてしまうが、この乾燥モードは除湿乾燥を最短約60分で行えるため、ドライバーの拘束時間の軽減や、復路の常温輸送が可能になり、ドライバーの時間外労働の上限規制など、物流2024年問題への対応としても期待される。
C&Fロジは気候変動による変化を重要な経営課題と認識し、持続可能な物流事業を実現するため、TCFD提言に賛同して、CO2排出量(Scope1・2)を2030年までに2021年度比38%削減、また2050年までにカーボンニュートラルを目指すことを目標としている。今回導入したEVトラックの走行や充電など各種データを収集・分析することで、コールドチェーンにおけるEVの実用可能性と、カーボンニュートラルに向けた効果測定を行い、持続可能な低温物流の実現を目指す。