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2024年11月29日 16:11 / 経営
中小企業庁は11月29日、今年9月の「価格交渉促進月間」フォローアップ調査の結果を公表した。
この調査は、受注企業が、発注企業にどの程度価格交渉・価格転嫁できたかを把握するために行っているもので、毎年3月と9月の「価格交渉促進月間」に合わせて実施している。
その結果、発注側企業から申し入れがあり、価格交渉が行われた割合は、前回から約2ポイント増の28.3%となった。受注企業側からの申し出たものも合わせると「価格交渉が行われた」割合は1ポイント増の86.4%、「価格交渉が行われなかった」は1.2ポイント減の13.6%という結果となり、中小企業庁では、価格交渉できる雰囲気がさらに醸成されつつある、と分析している。
価格転嫁率は49.7%で、前回から約3ポイント増加。コストの増額分を全額価格転嫁できた企業の割合も、3ポイント増の25.5%となった。しかし、
「転嫁できなかった」、「マイナスとなった」割合も20.1%あり、価格転嫁の状況は改善してはいるものの、「転嫁できた企業」と「できない企業」とで二極化が明らかになっている。
また労務費に係る価格交渉の状況では、価格交渉が行われた企業のうち、7割超が「労務費についても価格交渉が実施された」と回答。価格交渉が行われたものの、コスト上昇分の全額の価格転嫁には至らなかった企業のうち、発注企業から価格転嫁について、「納得できる説明があった」と回答した企業は約6割だった。
一方、業種別で見ると「トラック運送」の価格交渉の実施状況は前回調査よりも悪化し、全30業種中30位。価格転嫁の実施状況の受注企業集計では、約2ポイント上昇しているものの29位と低位に留まっている。なお「価格交渉は行われたが、まったく価格転嫁ができなかった」企業の割合は17.2%で第28位だった。
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<トラック運送 価格交渉・価格転嫁の状況>
