三菱ふそう/EVトラック「eキャンター」3カ所をリコール、走行不能のおそれ
2025年03月27日 16:43 / 車両・用品
- 関連キーワード
- キャンター
- リコール
- 三菱ふそうトラック・バス
三菱ふそうトラック・バスは3月27日、国土交通省に小型EVトラック「eキャンター」のリコールを届け出た。
今回届け出たリコールは「配線コネクタ不具合」「ハーネス不具合」「ステアリングスイッチ不具合」の3カ所。
【配線コネクタ不具合】
対象は2023年3月27日~2024年8月28日に製造された1646台。
キャブ内にあるヒューズボックスにおいて、回路の設計検討が不十分なため、ウォータポンプの経年劣化や非常作動モードによってウォータポンプの駆動電流が大きくなると、コネクタ端子の最大許容電流を超える電流が流れることがある。そのため、当該コネクタが発熱により溶損すると、冷却装置の異常を示す警告灯(橙色)が点灯し、最悪の場合、VCU(車両制御ECU)の電源が遮断されて走行不能になる。
三菱ふそうでは、全車両、キャブ内にあるヒューズボックス下流の回路を修正する。また、当該回路の配線コネクタを点検し、溶損や変色が認められた場合は関連部品を新品に交換する。
これまでに事故、不具合は報告されていない。
■型式等は下記URLを参照
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001879012.pdf
【ハーネス不具合】
対象は、2023年3月27日~2024年6月21日に製造された1406台。
ハイカレントヒューズボックスに接続しているハーネスにおいて、分岐部に施している保護テープによる防水処置が不適切なため、保護テープが損傷するとハーネス内部に水が浸入してハイカレントヒューズボックス内で結露水が発生することがある。そのため、結露水がハイカレントヒューズボックス内のリレー等に滴下して端子部が被水すると、EVシステムが機能しなくなって走行不能に至る等の不具合が生じるおそれがある。
三菱ふそうでは、全車両、ハイカレントヒューズボックス行きハーネス分岐部に防水テープと防水シートを追加する。また、当該ボックス内部のリレー、ヒューズ、ハーネスの端子を点検し、腐食等が認められたものは修復または新品に交換すると共に、当該ボックス内部に水が浸入していた場合は水を除去する。
これまでに事故は発生していないが、1件の不具合が報告されている。
■型式等は下記URLを参照
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001879021.pdf
【ステアリングスイッチ不具合】
対象は、2023年3月27日~2024年6月21日に製造された1268台。
ステアリングスイッチ内に書き込まれているソフトウェアが不適切なため、距離計操作側のステアリングスイッチが作動しなくなりメータークラスター内に表示するメニューを選択出来なくなることがある。そのため、運転者がステアリングスイッチを操作して容易に走行距離を確認出来ず、保安基準に適合しないおそれがある。
三菱ふそうでは、全車両、対策品のステアリングスイッチを装着したステアリングホイールに交換する。
これまでに事故は発生していないが、13件の不具合が報告されている。
■型式等は下記URLを参照
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001879029.pdf
最新ニュース
一覧- 公正取引委員会/取適法施行で137人増員、「取引適正化検査管理官」新設を要求 (12月12日)
- 国土交通省/ドライバーへの契約外の押し付けは禁止、Youtubeショート動画を公開 (12月12日)
- 公正取引委員会/センコーに「無償の荷役作業・長時間の荷待ち」で初の勧告 (12月12日)
- センコー/取引先1000社以上対象「無償の荷役作業・長時間の荷待ち」全国調査 (12月12日)
- 運輸労連/賃上げ要求「1万7300円」、26春闘基本構想を示す (12月12日)
- ギオン、アサヒロジスティクス/競合企業2社で共同勉強会「他流試合」開催 (12月12日)
- ボルボ・トラック/都市部での輸送に適した中型EVトラックに14トンモデルを追加 (12月12日)
- Kia/小型商用EVバン「PV5カーゴ」が欧州の安全性能評価で最高ランクを獲得 (12月12日)
- 中国SANY/第4世代自動運転大型トラック量産体制を整備、26年から商用運行を開始 (12月12日)
- 愛知県トラック協会/オンライン就職面談会への出展企業を募集、20社限定 (12月12日)
- JL連合会/25年11月全国取引高は前年同月比8.6%減、中国の渡航自粛も影響か (12月12日)
- 道央道/登別東IC~白老IC(札幌方面)一部区間、橋梁付属物損傷で時速50kmの速度規制 (12月12日)
- 圏央道/坂東IC~常総IC間に「坂東PA」来年1月31日新設、駐車場は大型33台・特大車2台対応 (12月12日)
- 能越道/のと三井IC~のと里山空港ICなど、2025年内に震災前と同程度の走行性確保 (12月12日)
- 中部運輸局/桑名市のトラック運送事業者に事業停止30日間、累積違反点数54点 (12月12日)
- 三井物産/米ベンチャー企業と覚書を締結、100%バイオディーゼル後付装置の販売権獲得 (12月11日)
- メルセデスベンツ・トラック/新世代の大型EVトラック「eActros400」量産を開始 (12月11日)
- 年末年始安全総点検/石原物流・自動車局長がヤマト運輸の点検実施状況を査察 (12月11日)
- 業種別倒産発生予測/道路貨物運送業の42社に1社が倒産の危険性 (12月11日)
- 特定技能外国人ドライバー/6割以上の企業が採用に消極的、日本語能力と運転技術に懸念 (12月11日)



