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2025年05月23日 15:54 / 労務
日本ロジスティクスシステム協会(JILS)が実施した「時間外労働960時間規制に対するトラックドライバーの意識調査 」で、労働時間は改善しているものの、収入が減ったドライバーも多いことがわかった。
この調査は、時間外労働960時間規制施行後のトラックドライバーの「労働環境への影響」を知るため、関西圏運送事業者3社のトラックドライバーを対象に、2月17日~3月9日に無記名でアンケート調査を実施したもの。回答者数は62名(男性49名、女性6名、不明7名)。3社の概要は、従業員数28名・資本金2000万円、従業員数27名・資本金300万円、従業員数16名・資本金950万円。
まず2024年4月以降のドライバーの労働時間について尋ねたところ、回答は「減少した(47%)」「変わらない(45%)」「増加した(9%)」となり、全体としては減少傾向にある。
時間外労働時間の上限年間960時間を12か月で割ると1月あたりの上限は80時間となる。80時間以上の時間外労働を行っているドライバーは、今回調査で12%と回答した。前回調査の27%と比べると15ポイント減で規制後の時間外労働は大きく改善したといえる。
「規制前に感じていた不安が、規制後にどう変化したか」を尋ねた。年齢、性別、ドライバー歴、残業時間などによって異なるが、特に「収入が減った(24%)」や「業務が計画しにくくなった(16%)」に対する変化が多かった。一方で、全体の63%は「不安はなかった」と回答した。
「規制前に感じていた期待が、規制後にどう変化したか」も調査した。こちらも年齢、性別、ドライバー歴、残業時間などによって異なるが、特に「余暇の時間が増えた(34%)」と「積み込み先や届け先での待ち時間や荷役時間が短くなった(32%)」に対する変化が多かった。一方で、全体の42%は「期待はなかった」と回答した。
規制に対する影響は、特に「休みが取りやすくなった(29%)」と「深夜運行が減った(24%)」に対する影響が多い。一方で、全体の37%は「影響はない」と回答した。
仕事に関する情報収集の手段は、車内で聞ける「ラジオ(49%)」が最多。次いで「Instagram(24%)」、「YouTube(21%)」と回答した。