日本通運/現場向け安全・健康管理ソリューションの大規模実証実験
2025年08月05日 16:51 / 施設・機器・IT
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enstemは8月1日、NIPPON EXPRESSホールディングスの出資を受け、現場向け安全・健康管理ソリューション「Nobi for Driver」「MAMORINU」の大規模導入に関する実証実験を、日本通運で開始した。
取り組みは、特定の導入拠点に所属するドライバー・作業員を対象に、安全性と健康管理の向上を目指す新たな挑戦となる。健康起因の交通事故や労働災害の抑制に寄与する可能性があり、全国展開に向けた重要なステップでもある。
enstemは、ドライバーの健康・安全管理を支援する「Nobi for Driver」と、作業現場における体調管理・作業リスク可視化ツール「MAMORINU」の2つのソリューションを提供している。実証実験は、数百台規模での展開となり、国内物流業界における安全管理の現場起点モデルとしては最大級のスケールとなる。
Nobi for Driverは、ドライバー向け健康・安全管理ソリューション。ウェアラブルデバイスを通じて取得される心拍・皮膚温・ストレス指標を活用し、体調不良・疲労兆候をリアルタイムに検知。安全運転と健康維持をサポートする。ドライバーが装着したウェアラブルデバイスを通じて生体データをリアルタイムに取得・分析。異常兆候の早期検知や業務中の安全管理強化を目指す。
MAMORINU(マモリヌ)は、作業現場の安全マネジメントを支援する体調変化検知ソリューション。倉庫・工場・建設現場などで働く作業者の健康状態を可視化し、異常兆候を早期発見。職場全体のリスク予防体制構築に寄与する。工場や倉庫内などの“非ドライバー”作業者の体調変化・作業リスクを可視化し、チーム単位での安全マネジメントを支援する。
近年、ドライバー・作業員に共通する「健康起因リスク」が増加傾向にあり、従来の点呼や目視、個人任せの健康チェックでは対応に限界がある。プロジェクトでは、人の状態をバイタルで「見える化」し、現場で活用可能な形で、日々の安全・健康管理に組み込むという、現実的かつ革新的なアプローチを試みる。
また、移動負荷(ドライバー) × 作業負荷(作業員)という異なる動態に合わせた2つのプロダクトを併用する初の取り組みとしても注目されており、物流にとどまらず製造・建設といった他業種への展開可能性も含め、産業界全体にインパクトを与える施策を目指す。
今後は本実証の結果を踏まえ、NXグループ内での展開を視野に入れながら、全国の物流・製造・建設業界との連携による社会実装を推進する。enstemは、「はたらくすべての人が“安心して働ける”未来」を実現するため、引き続き業界の垣根を越えた健康・安全イノベーションを加速させる。
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