丸紅、EVolity/グリーンコープ生協ふくおかの配送EV運用を効率化

2025年11月28日 11:35 / 施設・機器・IT

商用EV向けフリートマネジメントのEVolity(東京都中央区)と丸紅は、グリーンコープ共同体所属のグリーンコープ生活協同組合ふくおか(福岡市博多区)が運用する配送用EV149台に対し、両社が提供するソリューションの運用支援を開始した。

<グリーンコープ生活協同組合ふくおか 八幡西支部>
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このソリューションは、EVolityのEVフリートマネジメント機能と丸紅の充電マネジメントシステム「GOVAN」をシームレスに統合するもの。

この取り組みでは、EVolityが集約した車両のリアルタイム電池残量をAPI経由でGOVANに連携し、翌日の充電計画を完全自動生成する仕組みを構築した。従来の季節性要因による航続距離補正工程を排除し、効率的な充電計画の実現を図った。今回の連携は、両社による初めての運用事例となる。

<充電器稼働状況一覧(丸紅 GOVAN / デモ画面)>
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グリーンコープ共同体は「安心・安全な食と環境にやさしいくらし」を理念に掲げ、びんのリユースや再生可能エネルギーの利用など、地域密着型の環境活動を推進している。輸配送領域においても環境負荷のさらなる低減を目指しており、軽バンEVや小型EVトラックを中心とした車両の電動化を進めている。2027年までにすべての配送車両をEV化する目標を掲げており、今回のソリューション導入はその取り組みを後押しするものだ。

本連携の仕組みは、食材宅配に適した軽バンEVや小型EVトラックから取得されるリアルタイム電池残量などの車両データをEVolityが集約し、GOVANに即時連携することで動作する。AIが翌日の配送ルートや必要走行距離を基に精密な充電スケジュールを完全自動生成する。また、従来のように季節性要因による航続可能距離の補正作業が必要なく、リアルタイムデータを活用することでその工程を排除した。

<消費電力等の分析に関するダッシュボード(丸紅 GOVAN / デモ画面)>
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さらに、車両状態と充電状況を単一ダッシュボードで可視化することで、遠隔管理が可能となり、充電不足や充電渋滞を防ぐ仕組みを構築している。ピークシフトによる充電最適化により、配送の安定運行と電気代の削減を同時に実現することが可能だ。加えて、ダッシュボード上でCO2排出削減量の効果を可視化することで、グリーンコープ生協ふくおかの環境負荷低減をさらに後押しし、持続可能な地域配送モデルの構築に貢献する。

<電池残量等の車両の稼働状況をモニタリングできるモニタリング(EVolity フリートマネジメントサービス)>
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