独ダイムラートラックと子会社で自動運転技術開発のTorc Robotics(米バージニア州)は、レベル4自動運転トラックの量産に向け、イスラエルのLiDARソリューション開発イノビズ・テクノロジズ(Innoviz Technologies)と提携した。
<ダイムラートラックが開発中の自動運転トラック>

イノビズは、ダイムラートラックとTorc Roboticsに短距離LiDARセンサーを供給し、共同開発を行う。ダイムラートラックとTorc Roboticsは、この短距離LiDARセンサーをTorcの仮想ドライバーと組み合わせ、ダイムラートラックの子会社フレイトライナーの大型トラック「カスケディア」ベースの自動運転車に搭載する計画としている。
ダイムラートラックは自動運転トラックについて、遠く離れた物体を識別する長距離LiDARシステムと、複雑な運転状況において詳細な近距離データを取得する短距離LiDARセンサーの両方が必要と説明。ダイムラートラック・ノース・アメリカのコーポレート開発責任者ラケシュ・アネジャ氏は「イノビズは車載グレードのLiDARセンサーにおける確かな実績を有しており、量産に向けて前進する上で理想的なパートナー。今回の協業により、物流業界を変革する自動運転トラックの実現に一歩近づくことができる」とコメントしている。
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