トーヨータイヤ/タイヤの耐偏摩耗性能を大幅に向上「長距離輸送の大型トラック」用タイヤ発売

2025年12月09日 16:13 / 車両・用品

TOYO TIRE(トーヨータイヤ)は2026年1月から、大型4軸低床トラック向けにオールウェザータイ「M630(エムロクサンマル)」を国内市場で発売する。

<M630>
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サイズ展開は、245/70R19.5 136/134Jの1サイズのみで、価格はオープン価格。

2024年問題による労働時間規制やドライバー不足の深刻化により、物流業界では輸送効率の向上と車両稼働率の最大化が喫緊の課題となっている。さらに、整備士不足によりメンテナンス業務の効率化も求められている。

前方に2つの操舵軸、後方に2つの駆動軸を持つ大型貨物トラックである大型4軸低床トラックは、低床設計で積載容量が大きく、大量輸送に適した車両として物流で広く活躍している一方、構造上、前方2軸目のタイヤに横方向の力がかかりやすく、ショルダー部の偏摩耗が進行しやすい傾向があった。

この偏摩耗は走行寿命の短縮や交換頻度の増加を招き、整備負荷を高める要因となっていることから、4軸低床トラック特有の課題に対応する新製品「M630」を開発した。

<パターン設計>
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M630ではショルダーブロック幅やトレッド幅を拡大した新パターンを採用し、ブロックの変形を効果的に抑制した。

<2軸目摩耗エネルギーの解析結果>
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これにより、交換サイクルの短期化を招く肩落ち摩耗を自社従来品比で61%低減し、優れた耐偏摩耗性能を実現した。

<肩落ち摩耗 61%低減>
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また、接地圧が集中しやすいセンターブロックを小型化し、これを高密度に配置することで接地圧を適切に分散し、耐摩耗性能を一段と向上させた。

<摩耗ライフ 5%向上>
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さらに、タイヤの形状安定、高剛性ビード、最適化シミュレーションにより、経済性や耐久性、環境性をバランスよく向上させた、独自のトラック・バス用タイヤ開発基盤技術「e-balance(イー・バランス)」を活用し、ブロック剛性を最適化。接地形状の安定化により転がり抵抗を低減し、燃費効率にも配慮した。

製品は、主要都市間の長距離輸送を担うフジトランスポートと偏摩耗対策を重視したタイヤコンセプトの企画および実運行データを活用した性能検証を共同で実施することで、大型4軸低床トラックの特性に最適な設計を実現した。また、フジトランスポートのグループ会社で、架装車の企画・設計・販売などを行なうSenoPro Trucksのブランドロゴをタイヤのサイドウォール部に刻印した。

<サイドデザイン>
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トーヨータイヤは、長年にわたり培ってきた専門的知見を生かし、お客の課題解決と社会の要請に応えるべく、今後もトラック・バス用タイヤの開発に一層注力する。

M630

トーヨータイヤ/転がり抵抗とウェット性能を高めた商用バン用タイヤを発売

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