三井物産とバイオディーゼル・エンジン技術の米ベンチャーOptimus Technologies(オプティマステクノロジーズ、ペンシルバニア州)は12月10日、ディーゼルエンジンを100%バイオディーゼル燃料で使用可能にする革新的な後付け製品・オプティマス「ベクターシステム」の販売について覚書(MOU)を締結した。
<日本で行なっている実証実験の車両>

三井物産はこの合意に基づき、ベクターシステムおよび関連製品について、日本、インド、ASEAN諸国における販売代理店としての独占的権利を獲得。世界のエネルギー転換が重要な局面を迎える中、拡張性と実用性を兼ね備えた脱炭素化ソリューションとして共同で取り組む。
オプティマス「ベクターシステム」は、ディーゼル・エンジンをB100で稼働させるボルトオン型アップグレードで、性能や信頼性を損なうことなく、炭素排出ほぼゼロを実現する。
<オプティマス「ベクターシステム」>

バイオディーゼル燃料は、高純度の状態で使用すると、内燃機関に不純物が詰まったり腐食し、不具合や故障の原因になりかねないことが最大の課題だが、オプティマスは不純物除去を含め、独自の技術でその課題を解決。既存トラックへの後付け改造として導入できるほか、OEMとの連携による新車への組み込みもできる。
オプティマスによると、同システム搭載の大型トラックによる実走行距離は2億4000万km以上に達しており、高性能を維持しながら排出量を劇的に削減する能力を実証しているという。
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