ハコベル/26年2月よりAzoopの運送業務支援システム「トラッカーズマネージャー」を事業承継

2025年12月19日 13:54 / 経営

ハコベルは、Azoopが運営する運送業務支援システム「トラッカーズマネージャー」を対象とした吸収分割契約を締結し、2026年2月1日より事業を承継する。

 

Azoop「トラッカーズマネージャー」は、運送会社の収益性向上や業務効率改善を支援するクラウドベースの運送業務支援システム。車両管理や運行管理機能を備え、従来のExcelや紙ベースで行われていた情報管理をクラウド上で一元化できるほか、請求や売上管理の処理や、トラック1台あたりの収益を集計・可視化する機能も提供している。

<Azoop トラッカーズマネージャー>
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これにより、業務効率の改善や収益性向上が期待できるだけでなく、車両管理の適正化によるメンテナンスコストの削減や監査・法令対応にも寄与している。そのため、多くの運送会社から支持を集めている。なお、サービス利用者は承継後も現行の機能を変わらず利用できるとしている。

事業承継の背景には、物流業界が直面している法改正への対応や経営効率化の必要性がある。Azoopは「トラッカーズマネージャー」を利用する運送事業者にさらなる価値を提供するため、広範な顧客基盤とプラットフォームを持つハコベルが最適な運営主体であると判断したと説明している。ハコベルの運送手配マッチング事業との連携により、業務効率化だけでなく売上機会の拡大という新たな価値の提供が可能となるという。

事業承継後も「トラッカーズマネージャー」とAzoopが運営する中古トラック売買プラットフォーム「トラッカーズオークション」のシステム連携は継続される予定だ。また、ハコベルの既存サービス「ハコベル配車管理」との連携を進めることで、運送事業者の経営効率改善をさらに強化するとしている。

ハコベルの狭間健志社長CEOはトラッカーズマネージャーが物流業界の現場で働く運送事業者の経営効率改善に直結するサービスであり、これを引き継ぎ成長させることで物流業界の持続的な発展に寄与すると語っている。

一方、Azoopの朴貴頌社長CEOは、トラッカーズマネージャーが同社の理念である「次世代に、新たな選択肢と可能性を。」を具現化する重要なサービスであるとし、ハコベルによる運営がさらなる価値を生むことへの期待を述べている。

Azoopは今回の事業承継を通じて経営資源を最適化し、「トラッカーズオークション」や物流専門人材に特化した人材紹介サービス「トラッカーズジョブ」などの主力事業の成長を加速させる方針だ。同社はハコベルとのパートナーシップを深め、物流業界の発展に貢献する姿勢を示している。

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