日野自動車は12月18日、連結子会社の東北海道日野自動車、北海道日野自動車、宮城日野自動車、福島日野自動車、南関東日野自動車を、台湾の和泰汽車(HOTAI MOTOR)に譲渡すると公表した。
5社の発行済株式総数の80%を譲渡し、経営権を移管する。
和泰汽車は、トヨタ自動車の海外初のディーラーとして1947年に創立された企業。トヨタ、レクサス、日野の台湾地区におけるディストリビューターを務めているほか、台湾におけるヨコハマタイヤの独占販売代理店ともなっている。
また連結子会社の静岡日野自動車は、発行済株式総数の88.5%をAHホールディングス傘下の愛知日野自動車に譲渡し、経営権を移管する。
6社の譲渡価格は273億4900万円を見込んでおり、26年4月以降に特別利益として計上する予定としている。
日野は三菱ふそうと経営統合するが、販売面ではこれまで同様競合関係にある。このため顧客にとって不利益にならない健全な商環境を担保していくとともに、経営統合に関する競争法上の懸念を払拭するという観点から、直営販社の譲渡を決定したと説明している。
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