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2025年05月14日 14:51 / 経営
大日本印刷(DNP)グループの物流会社・DNPロジスティクスと、王子グループの王子ネピア、王子物流は5月中旬、両グループの製品を1台のトラックで同時に運ぶ「異業種混載輸送」を開始した。
3社は2024年12月から、混載輸送の実現に向けて、福島県と東京都の間での共同輸送の実証実験に取り組み、従来と比較して、年間で両社の輸送トラックを約60台、CO2排出量を約50%削減できる見込みとなったため、異業種混載輸送を開始する。
大人用の紙おむつ「ネピアテンダー」を製造する王子ネピア福島工場(福島市)と包装資材を製造するDNPの泉崎工場(福島県西白河郡泉崎村)が地理的に近いこともあり、両グループの製品を混載して東京の各拠点に届けることで、負荷低減と価値向上を図る異業種混載輸送を開始した。
異業種混載輸送にあたり、DNPのトラックの荷物の積み方を「1段積」から「2段積」に変更。
積載物の重量制限の範囲内で、積載量を従来の16パレットから28~最大32パレットに増やした。これによってトラックの荷台のスペースを確保し、混載輸送を可能にした。
具体的な異業種混載輸送の流れは、王子ネピア福島工場、DNP泉崎工場の順番で荷物を搭載し、DNPグループの関東地区の工場・倉庫、王子ネピア江戸川倉庫(東京都江戸川区)の順番で荷物を降ろす。
この荷卸しの順番からトラック荷台の前方に王子ネピアの商品、後部にDNPの製品を搭載して輸送し、混載輸送によって両グループの製品の品質に影響が出ないことを確認している。
3社は今後も異業種混載輸送の取り組みを通じて、CO2排出量の削減や物流の人材不足などの課題解決につなげ、この取り組みを他の業種・エリアに拡大することも検討する。