大和物流、T2/関東-関西間の高速道路で自動運転による幹線輸送の実証実験
2025年06月18日 17:32 / 車両・用品
大和ハウスグループの大和物流とT2は7月2日~10月末、関東と関西を結ぶ高速道路の一部区間で、自動運転トラックを活用して住宅用建材や設備等を幹線輸送する実証実験を行う。
大和ハウス工業「奈良工場」(奈良県)から大和物流「海老名物流センター」(神奈川県)まで、T2が開発したレベル2自動運転トラック(ドライバーが乗車し、レベル2相当で実施)で、期間中に全4回運行する予定だ。
住宅建材は重量物・長尺物・繊細な内装材など多様であり、輸送中の振動や衝撃により破損や変形が生じるリスクがある。さらに、輸送時の影響による品質不良は施工不良や安全性の低下を招くだけでなく、現場での再手配や再施工が必要となり、工期の遅延やコスト増加の原因ともなる。
実証実験では、自動運転トラックによる輸送において、荷姿や重量が不均一な建材の積合せ輸送における輸送品質を検証するほか、貨物を積載した状態での幹線輸送における自動運転の走行ルートやリードタイムの確認を行う。また、想定オペレーションパターンにおける有効性も検証する。
両社では、今回の実証結果を踏まえて、T2が2027年から開始を予定しているレベル4自動運転トラックの実現に向けて、まずはレベル2自動運転トラックによる定期運行の実現を目指す。また、対象となる輸送品目についても、大和物流が取り扱う建材以外の貨物へ順次、拡大する方針だ。
大和ハウス工業と大和物流は、効率的な輸送を実現するために独自の「調達物流」体制を構築し、1998年から運用してきた。調達物流では、大和ハウス工業が各サプライヤーから調達する建材や住宅設備などを、巡回集荷と施工現場からの帰り便を活用した集荷を組み合わせて効率的に集荷し、全国各地に所在する大和ハウス工業の工場や施工現場へ共同輸送している。
「2024年問題」に伴い、トラックドライバー不足が深刻化する中で、従来の輸送体制では安定的な運用が困難になる懸念がある。こうした状況を踏まえて、大和物流では自動運転トラックを調達物流体制の維持・強化に向けた有効な手段としても期待している。また、大和物流はドライバー不足の代替手段としての可能性に着目し、2023年にT2へ出資した。
将来的には、大和物流が調達物流においても自動運転トラックを活用した物流網を整備することで、さらなる物流の効率化と、安定的な住宅供給体制の構築を目指す。
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