特定技能ドライバー/ホーチミンの教習所で日本式運転教育を提供、安全性向上狙う

2025年08月18日 10:34 / 労務

広沢自動車学校(徳島県徳島市)と羽生モータースクール(埼玉県羽生市)は、ベトナムの自動車教習所と特定技能ドライバーの技量向上に向けた協定を締結した。

ベトナム・ホーチミン市で最大規模の自動車教習所を展開するグループ「TRAM ANH Group(チャン・アイン・グループ)」と共同で、日本でトラック・バス・タクシーの運転手を目指すベトナム人向けに、来日前に日本式運転の学科と実技の教育を提供する。特定技能制度で課題となっている外国籍ドライバーの安全性向上が狙い。

<羽生モータースクールの五十幡将之取締役副社長(中央右)とTRAM ANH Groupのチャン・ティ・フェン社長(中央)、広沢自動車学校の祖川嗣朗社長(中央左)>
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ベトナム国内にいる段階から日本式の学科(座学)と実技(運転)の教習を提供し、外免切替の「技能確認」合格レベルまで達したことを確認してから来日してもらうための、教育カリキュラムを提供する。

現地での運転指導は、ホーチミン市最大規模の教習所「HocMon運転免許教習所」で実施。「日本とベトナムで運転方法が異なるポイント」と「外免切替の技能確認で見られるポイント」を構成の主軸に据えた約10時間の実車教育と、40時間の座学を行う。

<ホーチミン市最大規模の教習所「HocMon運転免許教習所」>
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広沢と羽生による海外教習所との協定締結は、今年2月の大手教習所グループ「VAN THANH GROUP(ヴァンタイングループ)」(べトナム・ハノイ)に続く2例目。今回、ベトナム最大の都市ホーチミン市に強みを持つチャン・アイン・グループと提携を結んだことで、ベトナム全土で日本式運転教育を展開することが可能となった。

特定技能(自動車運送業)制度は、2024年12月にスタート。日本政府は5年間で2万4500人を上限に外国人ドライバーを受け入れる方針としている。しかし、職業運転手として来日を目指す労働者の出身国の中には運転免許を買うことができたり自動車教習所が無い国もあることから、「海外人材にどのように日本水準の安全運転を身に付けてもらうか」が大きな課題となっている。

外国人ドライバー/羽生Mスクールなど、来日前に日本式運転を学ぶプログラムを開発

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