日野／国内初の燃料電池大型トラック量産モデル「日野プロフィア Z FCV」を発売

日野自動車は、国内初の燃料電池（FC）大型トラック量産モデル「日野プロフィア Z FCV」を10月24日に発売する。

＜日野プロフィア Z FCV＞

「日野プロフィア Z FCV 」は、大型トラック「日野プロフィア」をベースにトヨタと日野が共同開発したFCトラック。2023年には先行して走行実証車を製作、これまでにアサヒグループジャパン、西濃運輸、トヨタ自動車、NEXT Logistics Japan、ヤマト運輸の各社の物流業務で使用しながら、延べ40万kmを超える実証を行っており、ドライバーからも好評を得ている。

今回発売される量産モデルは、走行実証車とほぼ同じだが、制御などの一部を改良しているという。大型トラックに求められる耐久性と信頼性を確保するとともに、シャシは燃料電池車に最適なパッケージングを専用設計し、荷台スペースと積載量を最大化。パワートレインにはトヨタのFC乗用車「MIRAI」に採用しているFCスタックをベースに大型商用車向けに改良したものを2基搭載している。

水素充填時間は15～30分で、2本のノズルを使うツインノズルにも対応。航続距離は650km。

生産は古河工場で、ディーゼル車と同じラインで混流生産する。また架装はドライバンとウイングバンで、トランテックス古河工場で架装される。

販売は、フルメンテナンスリースのみ。当面100台の生産を計画しているが、当面は「燃料電池商用車の導入促進に関する重点地域」（福島、東京、神奈川、愛知、兵庫、福岡）を中心に販売する。

【主要諸元】
・車両タイプ：高床3軸 大型FCEV
・パワーユニット：トヨタFCスタック（固体高分子形）
・モーター：交流同期電動機
・駆動用バッテリー：リチウムイオンバッテリー
・全長／全幅／全高：11,990／2,490／3,780mm
・車両総重量：25t
・乗車定員：2名
・燃料：高圧水素（70MPa）
・タンク高圧水素タンク（6基）、搭載水素量50kg
・航続距離：650km
・架装バリエーション：ドライバン／ウイングバン（トランテックス製）

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