日野自動車/小木曽社長「カーボンニュートラル実現に向け、マルチパスウェイで取り組む」

2025年10月30日 15:59 / イベント・セミナー

日野自動車は10月29日、ジャパンモビリティショー会場でプレスカンファレンスを行い、「日野プロフィア Z FCV」など同社の出展内容を説明した。

登壇した小木曽 聡社長は、同社の現状について「信頼回復に向けた歩みを重ねてきた。事業再建と新たな進化に向けて動き出している」と説明。「原点に立ち返り、いい商品で社会に、そしてお客様に応えていく。そして社会が移り変わっても、お客様にとって頼れる存在であり続けたい」と語った。

<日野自動車 小木曽社長>
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そして「いい商品とは、単に性能や技術だけではない」とコメント。「お客様のビジネスを支え、社会の課題を解決する誠実なものづくりの結晶」とし、2026年発売予定の中型トラック「レンジャー」、大型観光バス「セレガ」を例に挙げ、安全で壊れにくい車に、安心と快適さがさらに加わっていると紹介。商用車に求められる品質、耐久性、信頼性は日野の強みであり、「これからもこだわりを詰め込んだ車を提供していく」とした。

<2026年発売予定の新型「レンジャー」>
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また、日野が長年大切にしてきたのは「顧客の稼働を止めないためのトータルサポート」と語り、「点検・整備の腕前や、いつでもどこでもつながる体制、部品の供給網は、車の品質と同じように欠かせない要素」と述べ、「販売会社をはじめ、日野グループの総合力で顧客と向き合い、やっぱり日野だ、と思っていただきたいと心底思っている」とした。

さらにカーボンニュートラルへの対応として、マルチパスウェイで推進していると説明。燃料電池トラック「プロフィア Z FCV」を発売、また2022年に発売した小型EVトラック「デュトロZ EV」は主に宅配で活用され、累計販売台数が1600台を超えたと紹介した。

<2026年夏頃新発売予定の新型「デュトロ Z EV」>
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小木曽社長は「人と物の移動を支え、豊かで住みよい世界と未来に貢献する。この使命のもと、何よりもまずお客様を起点に考え、お客様のビジネスの成功に貢献すること。この思いを胸に、日野はこれからも商品に磨きをかけ、社会とお客様に価値を提供し続けていく」とし、「そして、新たな枠組みによって、仲間とともに商用車の未来をともに作ってまいります」と今後に向けての意気込みを語った。

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