RPAテクノロジーズ/RPAツール導入でトラックの安全運行を実現
2023年05月08日 16:23 / 施設・機器・IT
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RPAホールディングスの子会社で、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)/Digital Labor(仮想知的労働者)のベーステクノロジーを提供するRPAテクノロジーズは4月25日、松浦通運にRPAツール「BizRobo!」の提供を行い、AI連携によるトラックの安全運行や、業務効率化/標準化の実現をサポートしたと発表した。
<BizRobo!導入前と後>
「BizRobo!」は、ホワイトカラーの生産性を革新する、ソフトウェアロボットの導入・運用を支援するデジタルレイバープラットフォーム。
佐賀県唐津市に拠点を置き、自社とグループ会社で手がけるトラック輸送をはじめ、唐津港での港湾荷役や倉庫・通関業などの総合物流サービスを展開している松浦通運は、自社で主体的に取り組むことのできる業務改善手法としてRPAに着目。
その中で「BizRobo!」は、自動実行の操作対象を確実に指定できる『オブジェクト認識』を備える点と、ソフトウェアロボットの開発・実行環境を作業対象の端末外に置き、個別環境に依存しない運用が可能な『サーバ型』である2点が揃っていることが他のRPAツールより優位であり、社内開発に適していると評価して「BizRobo! Lite+」の導入を決定。特定の端末に縛られずにロボット開発ができる「BizRobo! Lite+」は、AIに絡む高度なRPA開発を外部に委託しつつ、社内でも可能な範囲で開発を進めたいという、松浦通運の希望に沿うライセンスとなっていた。
松浦通運は現在、「画像解析AIへのデータ転送」をはじめ、「荷物の追跡番号を専用サイトに入力、遅延が見込まれる場合に通知する業務」や、「固定・携帯電話の利用料金を伝票にまとめる業務」など、およそ10業務/合計15体のソフトウェアロボットを活用。このうちAI関連を除く13体は、システム課で入社3年目だった若手社員が作成を担当している。
対象業務の選定にあたってはスタッフにヒアリングを行い、RPA化の対象として寄せられた候補を検証、見込まれる時間削減効果が大きい順に開発を進行。スタッフのニーズを的確に捉え、新たな取り組みに対する抵抗感を未然に防いだことでRPA活用が順調に拡大し、現在ではフルタイム従業員1人分にあたる年間約1900時間相当のリソースを創出している。
例えば荷物の配達状況確認では、社員が担う作業時間をBizRobo!導入前の2割未満に短縮しただけでなく、詳しい業務知識がなくとも対応できるよう作業内容が簡素化された。慣れない作業に数時間かかりきりといった事態はRPA化を機に一掃され、ベテラン社員の不在時にも安定した業務進行が可能となっている。
松浦通運ではBizRobo! Lite+に加えてAI-OCRサービス「BizRobo! OCR with AI inside」も導入。両製品を連携することで、工事の下請業者となる際に必ず提出する『労務・安全衛生管理に関する書類』の登録サイトに、更新した車検証・運転免許証などのデータを反映する作業も自動化する予定としている。
また、特に残業の多い部署の業務内容を聞き取って簡素化する『時短プロジェクト』も進行中。今後はプロジェクトをより円滑に推進できるよう、社内開発者の増加やグループ会社へのロボット横展開も進めていきたいと展望を描いている。
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