デンソー他/実証実験でスワップボディの効果を確認
2023年11月17日 13:25 / 施設・機器・IT
デンソー、アスクル、エレコム、タカラスタンダード、三井倉庫ロジスティクス、安田運輸、大和ハウス工業は11月17日、今年7月に合同で行った幹線中継輸送サービス「SLOC(Shuttle Line Of Communication)」の実証実験の結果を公表した。
SLOCは、荷物を積載する荷台(コンテナ)部分を脱着できるスワップボディコンテナを用いた幹線中継輸送サービス。
7月の実証では静岡県浜松市と埼玉県坂戸市を中継地点として関東・関西間で実施。その結果、SLOCが物流業界における人手不足や長時間労働といった「2024年問題」の解決に有効な手段の一つであること、そしてCO2排出量を削減し環境負荷低減にも貢献することが確認されたという。
<実証実験におけるスワップボディコンテナ交換の様子>
■実証実験の結果
(1)人手不足、長時間労働について
SLOCを活用しない場合に比べ、ドライバー数は12名から7名に削減でき、人手不足解消に貢献。
また運行にかかる所要時間は、大阪府吹田市~神奈川県横浜市で17時間から12時間17分に短縮され、最大約30%削減された。
(2)環境負荷について
運行にかかる所要時間が削減されたことで、CO2排出量が855トンから461トンと、46%削減された。
(3)運用について
荷主企業5社と運送協力会社6社による1日6便の運行スケジュールを、ほぼ計画通り実施できることを確認。
また使いやすいUIを取り入れたデンソー開発によるコンテナ管理システムを導入し、中継地点に複数台のコンテナが置かれた場合でも、ドライバーによるコンテナの脱着オペレーションがスムーズに行われたことを確認。
さらに複数荷主による貨物混載について、荷主間の役割分担・責任区分を明確にし、輸送することができたとしている。
<参加企業と役割>
最新ニュース
一覧- ジャパンモビリティショー2025/商用車各社が最新モデルなど披露、31日から一般公開 (10月29日)
- いすゞ自動車/大型トラック「ギガ」を発売、「車輪脱落予兆検知システム」を国内初搭載 (10月29日)
- BYD/小型EVトラック「T35」を世界初公開、26年春に約800万円で発売 (10月29日)
- 国土交通省/各地方運輸局「トラック・物流Gメン」東京集結、トラック事業者の「声」届ける (10月29日)
- 公正取引委員会/国土交通省との合同パトロール「公正取引委員会が同行するとは」荷主から驚きの声 (10月29日)
- 国土交通省/10月29日付で、累計日本郵便547郵便局・軽貨物自動車939両に使用停止処分 (10月29日)
- トラック・物流Gメン/2019年7月~2025年8月に合計1949件の法的措置を実施 (10月29日)
- 国土交通省、公正取引委員会/過去最大「合同荷主パトロール」全国の運輸局含め44名で実施 (10月28日)
- ジャパントラックショー in 富士スピードウェイ 2025/現場と未来をつなぐ“走る”展示会 (10月28日)
- トピー工業/ジャパンモビリティショー2025に商用車用鍛造アルミホイールを出展 (10月28日)
- ハコベル/「トラック簿」にドライバーから入場予約できる機能を搭載、ミルクランなどに対応 (10月28日)
- 鴻池運輸/第7回トラックドライバーコンテストを開催 (10月28日)
- 外国人ドライバー/ウズベキスタン共和国と国際労働協定を締結、1月から研修開始 (10月28日)
- 日本郵便/10月27日までに13郵便局・58両の軽貨物自動車の使用停止処分終了 (10月28日)
- 貨物自動車輸送量/2025年6月の営業用輸送トン数、前年より7.5%減 (10月28日)
- 国道8号/糸魚川市内で土砂崩落のため全面通行止め (10月28日)
- 東北中央道/下院内IC~雄勝こまちIC間が11月22日に開通 (10月28日)
- 徳島道/にし阿波の花火大会開催で11月8日「吉野川スマートIC」営業時間延長 (10月28日)
- トランテックス/「デュトロ」などリコール、消火器ボックス脱落のおそれ (10月28日)
- 第57回全国トラックドライバー・コンテスト/「日本通運宮崎支店」高山涼太さんが内閣総理大臣賞 (10月27日)


