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2023年05月29日 16:14 / 車両・用品
ヒョンデは5月2日、北米でクラス8(GVW15.0t超)の大型燃料電池トラクター「XCIENT(エクシェント) Fuel Cellトラクター」の市販モデルを公開した。
<新型XCIENT Fuel Cellトラクター>
エクシェントは世界初の量産燃料電池(FCV)大型トラックで、2020年に欧州で発売を開始。現在、スイス、ドイツ、イスラエル、韓国、ニュージーランドの5カ国で導入されている。
今回公開された北米向けモデルは、2つの90kW水素燃料電池システム(合計出力180kW)と350kWの電気モーターを搭載した6×4トラクターで、総重量は最大8万2000ポンド(37.2トン)で、フル積載時でも1回の充填で450マイル(約725km)以上の航続距離を実現しているという。水素燃料電池システムは、ヒョンデグループの水素エネルギー専門事業ブランド「HTWO」が開発したものを搭載している。
北米市場ではクラス8の電動大型トラックの導入が続いており、EVではテスラ「セミ」、ボルボトラック「VNRエレクトリック」などが登場、FCVではパッカーがトヨタの燃料電池技術を採用した「T680 FCEV」を発表するなどしている。北米の電動大型トラック市場がどのように推移していくか、今後の動向に注目される。