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2023年06月08日 14:24 / 車両・用品
いすゞは6月8日、電気装置(シャシハーネス)の不具合により、変速できず走行不能になるおそれがあるとして、国土交通省にギガのリコールを届け出た。
リコールの対象となるのは、2016年4月~2022年12月に製造された「ギガ」1505台。このほか、修理で対象となる部品が組付けられた13台、交換修理用部品として出荷された「リターダ」6個も対象となっている。
不具合の内容は、リアアクスルに備えられたエア圧により作動する永久磁石式リターダ(補助ブレーキ)において、リターダハーネスへ接続するシャシハーネスのコネクタ端子の設計に誤りがあり不適切な端子配列になっているため、温度センサに過電流が流れ、内部回路が断線することがある。そのため、リターダの温度上昇に係る保護機能が作動せず、エア圧を保つシリンダ内部のゴム部品が損傷してしまうことでエア圧が保てなくなり、マグネチックバルブからエア漏れが発生し、そのまま使用を続けるとエア圧低下により警告灯が点灯するとともに警報が鳴り、最悪の場合、同一エアタンクのエア圧を用いるクラッチアシスト機能が停止することで変速ができず走行不能に至るおそれがある。これまでに事故はないが、17件の不具合が報告されている。
いすゞでは、全車両、シャシハーネスとリターダハーネスの間に適切な端子配列に修正するための変換用ハーネスを追加するとともに、温度センサを点検し、損傷が認められたものは温度センサを新品に交換する。また、エア漏れが認められた場合は、シリンダ、マグネチックバルブ等を新品に交換する。
<改善箇所>