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2023年06月21日 15:51 / 交通
国土交通省、千葉県、NEXCO東日本は6月21日、土日・祝日の東京湾アクアライン上り線(木更津→川崎方面)で、特定の時間帯の割引料金を変動させるETC時間帯別料金の社会実験を行うと発表した。
対象期間は7月22日~23年3月31日の土日・祝日(1月2日、1月3日、2月12日を含む)。対象車両はETC車の全車種。
ETC時間帯別料金は、土日・祝日の上り線のみ適用され、通行量の多い13時~20時の料金を1.5倍にし、20時~24時はピーク料金の半額にする。0時~13時の料金は従来のまま据え置きとなる。また下り線は終日従来通りの料金で変更されない。
<ETC時間帯別料金>
東京湾アクアラインの通行台数は、2009年にETC車の料金を800円に引き下げてから増加。コロナ禍によって2020年度は一時的に減少したものの、21年度以降は回復し、22年度はコロナ禍前を上回っている。これに比例し渋滞回数も増加しており、22年度の1日当たりの渋滞回数は休日が平日の約3~7倍で、休日の渋滞が顕著になっている。
休日の時間帯交通量を見ると、下り線(木更津方面)は朝5時台に大きく増加し、6時台をピークに徐々に減少する。これに対して上り線(川崎方面)は、午前中から徐々に増加し、12時台から大きく増加、14時台のピーク後は19時台まで交通量が多い状態が継続し、20時以降は大きく減少している。
<東京湾アクアラインの時間帯交通量(22年度・休日)>
今回の社会実験は、この混雑時の交通分散を目的としたもの。実際の効果は試行してみないとわからないが、ピーク時間の変化や東関道・京葉道路への流入量増加なども予想されるため、運行ルートの選定や通行する時間について、状況に応じて考慮する必要も生じそうである。