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2023年10月25日 17:24 / 経営
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)と京セラコミュニケーションシステムは10月25日~29日、車道を同時走行する複数台の中速・中型自動配送ロボットを1人のオペレーターが遠隔監視・操作する実証実験を行う。
NEDOの「革新的ロボット研究開発基盤構築事業/自動配送ロボットによる配送サービスの実現」で、京セラコミュニケーションシステム(KCCS)が、北海道石狩市緑苑台東地区の一部エリアの車道で、1人のオペレーターが複数台の自動配送ロボットを遠隔監視・操作しながら配送サービスを行う実証実験を開始したもの。
<複数台遠隔監視の様子>
実証実験は、車道を同時走行する複数台の中速・中型自動配送ロボットを、1人のオペレーターが遠隔監視・操作するものとして国内初の事例となる。1人が複数台の自動配送ロボットを運用することで、コスト低減や運用効率の改善が期待できる。
今後、NEDOと京セラコミュニケーションシステムは事業を通じて、同時に複数台の自動配送ロボットを監視できるシステムの機能拡張や、自律走行比率の向上、安心・安全を示すエビデンスの収集を行い、自動配送ロボットの社会実装を目指す。
<車道を走行する自動配送ロボット>
物流拠点や小売店舗などから住宅や指定地への配送サービス(ラストワンマイル物流)では、物流業界の人手不足や宅配便取扱個数の増加などへの対応が課題となっている。これらの物流課題や、買い物弱者などの地域課題、非接触型配送ニーズへの対応策として、自動配送ロボットを活用した新たな配送サービスの早期実装が求められている。
このような背景の下、NEDOは、2020年から自動配送ロボットによる新たな配送サービスの実現に向けて技術開発事業を開始し、集合住宅や市街地、商業施設、工業地帯などで走行させる実証実験や、社会受容性を向上させるための取り組みなどの分析・検討を実施してきた。
さらに2022年から後継事業として、今回の事業を開始し、より事業化・サービス化を重視した目標・課題を設定し、開発を進めている。KCCSは事業で、自動配送ロボットを用いたラストワンマイル物流の実現に向けてさまざまなサービスの実証実験を行っており、今年度は、自動配送ロボット普及のために欠かすことができない運用の効率化やコスト低減をテーマに、1人のオペレーターによるロボットの複数台運用に取り組んでいる。
NEDOとKCCSは事業で、同時に複数台の自動配送ロボットを監視できるシステムの機能拡張や、自律走行比率の向上、安心・安全を示すエビデンスの収集を行い、自動配送ロボットの社会実装を目指す。