トラック運送業界の景況感/7-9月期は燃料高止まりから1.4ポイント悪化
2023年11月14日 17:58 / 経営
全日本トラック協会が11月13日に発表したトラック運送業界の景況感(速報)によると、7月~9月期の景況感は前回(4~6月)より1.4ポイント悪化し、▲33.5ポイントとなった。
一般貨物の輸送数量は増加傾向にあるものの、高止まりした燃料等の輸送原価を適切に転嫁できていないことが悪化の主要因。一方で今後の見通しは、輸送数量が改善する見込みから、8.5ポイントの改善を見込んでいる。
<業界の景況感>
■共通の概況
実働率は1.4ポイント改善、実車率は0.9ポイント改善し、輸送効率は改善傾向。運転者の採用動向も10.9ポイント上昇したが、運転者の雇用動向(労働力の不足感)は5.3ポイント上昇し、運転者の不足感は強まっている。
今後の見通しとしては、輸送効率は改善する見込みだが、運転者労働力の不足感は一段と強まる見込みとしている。
<共通の概況>
また、所定外労働時間は10.1ポイント増加、貨物の再委託(下請運送会社への委託割合)は2.4ポイント増加。経常損益は3.0ポイント悪化している。
■一般貨物
一般貨物の輸送数量は8.0ポイント改善、運賃・料金の水準は2.4ポイント改善したことから、営業収入(売上高)は3.3ポイント改善。営業利益は8.3ポイント改善した。
今後については、運賃・料金の水準は3.3ポイント悪化するものの、輸送数量は13.7ポイント改善し、営業収入(売上高)は10.3ポイント改善する見込み。営業利益は3.8ポイントの改善を見込んでいる。
<一般貨物の状況>
■宅配貨物
宅配貨物の輸送数量は13.2ポイント改善、運賃・料金の水準は5.8ポイント改善したことで、営業収入(売上高)は11.2ポイント改善。営業利益も12.0ポイント改善した。
今後の見通しは、輸送数量は7.1ポイント改善し、運賃・料金の水準は7.2ポイント改善することから、営業収入(売上高)は7.1ポイント改善の見込み。営業利益も7.2ポイントの改善を見込んでいる。
<宅配貨物の状況>
■宅配以外の特積貨物
輸送数量は27.7ポイント改善、運賃・料金の水準は0.8ポイント改善したことから、営業収入(売上高)は10.5ポイント改善した。
今後の見通しは、輸送数量が12.5ポイント改善、運賃・料金の水準は8.3ポイント改善の見込み。営業収入(売上高)は12.5ポイント、営業利益は16.7ポイント改善する見込み。
<特積貨物の状況>
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