三井不動産/8割のトラックドライバーが物流施設の設備を使わず
2023年12月05日 16:19 / 施設・機器・IT
三井不動産は12月5日、同社が開発および管理運営を行う三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)・三井不動産インダストリアルパーク(MFIP)のトラックドライバーを対象にした顧客満足度調査の結果の一部を公表した。
調査は8月21日~9月7日、関東・中部・関西・中国エリア23物件を対象にWEBアンケート方式で実施。このうちトラックドライバーは、約1300人が回答した。なお「物流の2024年問題」の対策検討を目的としたトラックドライバーへの調査は同社では初の試み。
トラックドライバーへの調査として、まず「トイレ、休憩所、喫煙所を利用する頻度」、「物流施設の設備を使う場合」を質問したところ、約8割が休憩所や喫煙室をほとんど使用していない結果となった。
<トイレ、休憩所、喫煙所を利用する頻度>
<物流施設の設備を使う場合>
また使用しているという回答者も、約6割が「バース入庫までの時間がある場合」のみ設備を利用すると回答している。
「荷主からの入庫許可の連絡に遅れたくないので、待機場でもトラックは離れません」(MFLP市川塩浜II)、「行き先がすぐにわかるよう、物流施設に入った瞬間に受付や入居企業が分かる看板表示があるとよい」(MFLP茨木、MFLP日野)
<MFLP海老名I 喫煙所一体型の大規模トラック待機場>
この結果から、トラックドライバーは物流施設内において、常にバースへの入庫タイミングを気にしながら、時間に追われ、慌ただしく食事やトイレ等を済ませている実態が判明したとしている。
この改善に向け、ドライバーの荷待ち時間削減に寄与するHacobu社の「バース予約システム」を10月より全施設で標準採用。さらなるテナント企業の導入促進や、「バース予約システム」を入退場時の車番認証と連携することを一部施設で導入する等、一層の効率化の検討を進めていく。
また今回の調査結果を踏まえ、新築物流施設の設計段階においては、
・トラックドライバーが利用しやすい場所にあるトイレ、休憩所およびコンビニ等の配置検討
・動線、案内標識、サインをより効率性を重視した仕様に改善
を検討、また既存物流施設の管理運営では、トラックを離れずとも受けられるサービスの提供を検討するとしている。
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