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2023年12月20日 11:56 / 施設・機器・IT
運送業専門の求人・転職サービス「ドラピタ」を運営するオーサムエージェントが12月18日に発表した、「ドラピタ」契約企業の採用担当者を対象にした「運送業界のドライバー不足に関する企業調査」によると、9割を超える企業が自社のドライバー不足を感じていることがわかった。
まず、ドライバー不足感については、7割近くの企業が「とても感じている」、3割近くが「やや感じている」と回答。またドライバー不足に関しての課題としては、「採用」が5割を超え、次いで「定着」も3割を超えている。採用の難しさ、さらに仮に採用できたとしても早期離職など、「定着」の難しさを実感している企業が多いことがわかる。
<ドライバー不足に関して、一番課題だと感じるのはどれですか?>
ドライバー不足の原因については、「賃金」、「労働条件」、「若年層の業界離れ」との回答が多い。反対に、勤務時間帯や免許制度の変更、また低運賃・重労働などが原因と感じている割合は少ない。
<運送業界のドライバー不足の原因は何だと思いますか?>
この結果から、運送業界の仕事内容や必要免許、労働内容を理解して入社しても、実際に働いてみて賃金や労働条件など、入社後のギャップがきっかけで離職するケースが多いものと考えられる。
ドライバー不足によって会社にどのような影響があるか、という質問では「業務のひっ迫」が8割超、「サービスの質の低下」が約5割。「離職率の上昇」も約3割と多い。
人材不足によって1人あたりの稼働量が増えることで、サービスの質の低下や労働条件の悪化につながっていることが推察される。
<ドライバー不足は貴社にとってどのような影響がありますか?>
ドライバーの求人方法については、「求人広告」が全体の95.5%と大半を占めたが、従業員からの紹介も8割近く、ハローワークも5割を超えている。また年間の採用人数は3~5名が約4割、6~10名も2割超。保有トラック台数100台以上の企業では11名以上とした企業が多いが、その企業の97%がドライバー不足を感じていると回答している。
<主にどのようにドライバーを集めていますか?>
<年間のドライバーの採用人数は何名くらいですか?>
また、1名あたりの採用コストは10~20万円と回答した企業が約4割、20~30万円が約2割となったが、バラツキが多い結果となっている。
<ドライバー1名あたりの採用コストはどれくらいですか?>
採用に関しての取り組みでは、給与の見直しをや労働環境の見直しを図っている企業が多い。さらに従業員からの紹介に対しての社内制度や、採用計画・採用予算を見直す企業も増えている。また、SNSなどを活用した自社PRも全体の2割弱が行っている。
<ドライバーの採用のために取り組んでいることはありますか?>
採用後のドライバーの教育に関しては、運送業界だけに「安全教育」が8割超と最も多い。また、割合としては少ないものの、eラーニングを取り入れたり、マナー教育や社外勉強会なども実施している企業もある。
<ドライバーの教育のために取り組んでいることはありますか?>
一方、定着についての取り組みでは、賃金・制度・環境の見直しを取り組んでいる企業が多い。また4割以上の企業では、定期的な面談を取り入れている。
<ドライバーの定着のために取り組んでいることはありますか?>
ドライバー不足の解決に向けて、業界として必要な取り組みとしては、賃金・給与の見直しと回答した企業が最も多く、全体の3割。その他、職場環境の改善や、荷主への運賃の理解などの回答もあった。
2024年問題に関して、ドライバー不足の影響を感じているか、という質問では、全く感じていないと回答した数は0。「とても感じている」「やや感じている」が9割超と大半を占めた。多くの企業が、法改正による影響を感じているとしている。
<2024年問題に関して、ドライバー不足の影響は感じていますか?>