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2024年02月09日 13:09 / 経営
東京商工リサーチが2月8日に発表したレポートによると、24年1月の「物価高」倒産件数は前年同月比11.9%増となる47件。このうち、業種別では道路貨物運送業が8件(33.3%増)で最多となった。
<「物価高」倒産月次推移>
2024年問題を間近に控え人手不足が顕著になっていることに加え、燃料価格も高止まりしており、運送業を取り巻く環境は厳しさを増している。しかし、下請色が強い業種だけに価格転嫁が進んでいないことも大きな要因となっていると、レポートでは指摘している。
また形態別では、47件中、破産が42件となり「物価高」倒産の約9割を占めた。ゼロゼロ融資返済が開始される中、業績回復が遅れ、コストアップが資金繰り悪化に拍車を掛けている。その他、取引停止処分も5件あり、中小企業の資金繰りの厳しさが表れた格好だ。
地区別では、近畿が前年2件から9件へと大幅に増加(350.0%増)。次いで九州が250.0%増で7件となった。なお県別では福岡が6件で最多となっている。