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2024年03月29日 17:13 / 車両・用品
アリソントランスミッションの日本法人であるアリソンジャパンは3月29日、今年1月に行われたダカール・ラリー2024に参戦した日野チームスガワラに、トルクコンバーター式6速フルオートマチックトランスミッション「アリソン3000シリーズ」を提供したことを公表した。
<ダカールラリー2024参戦車両>
チームは、HINO600 Seriesにアリソン3000シリーズを搭載してT5トラック部門に参戦し、総合6位で33回連続完走を達成した。
アリソン3000シリーズは、エンジントルクを最大1.77倍に増幅するトルクコンバーターを搭載しており、パワフルな発進性能を発揮する。また、Continuous Power Technologyが間断なく動力を伝達するため、トルク抜けなく安心して操作できるだけでなく、1秒を争うレースでのタイムアップに寄与する。アリソンのフルオートマチックトランスミッションは、厳しい環境下でも耐久性、堅牢性を確保しながら優れた走破性が実現できるよう、長年技術開発を進めており、防衛車両や南極観測車、雪上車など幅広い分野で採用されている。
<アリソン3000シリーズ>
日野チームスガワラのドライバー兼チーム代表の菅原氏は、「我々は30年もの参戦経験を有する中、厳しい気象条件下でのATの耐熱性能を上げるためにオイルクーラーを大型化するなどして対策を講じてきました。砂地走行時、変速時にトルク抜けすると急ブレーキを踏んでいるような感覚があるくらい致命的な減速につながりますが、トルク抜けのないATによるシームレスな変速は、平均車速を維持、向上するためにも重要です」とコメント。
さらに「難コースを制するには車両性能はもとより、砂地でスタックや横転をしないようなドライバーの経験値が重要で、いかにミスを減らすかがタイムアップに欠かせません。砂丘の勾配は30度程度もあり、簡単に登ることはできませんが、そこで横転しないようハンドリングを絶妙に調整する際にも両手でしっかりハンドルを握ることのできるAT車はドライバーへの負担軽減になっていると感じます。過去のAT車での参戦経験から、アリソン製ATのスムーズな加速性能と耐久性には信頼を置いています」と述べた。
<日野チームスガワラ 菅原照仁チーム代表>