三菱ふそう他/ドイツ専門職業訓練 自動車整備士プログラムを開始
2024年04月04日 15:42 / 施設・機器・IT
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在日ドイツ商工会議所は4月4日、今年4月から開始する「ドイツ専門職業訓練 自動車整備士養成プログラム」のキックオフ式を開催した。当日はパートナー企業である三菱ふそうトラック・バス、ビー・エム・ダブリューや、第1期生となる研修生も参列し、そのスタートが祝われた。
<キックオフ式に集まった第1期研修生>
日本で初めて導入される「ドイツ専門職業訓練 自動車整備士養成プログラム」は、ドイツの教育水準に基づいた研修と教育により、企業の人材育成支援を目的としたプログラム。
在日ドイツ企業景況調査では、82%の在日ドイツ企業が人材の採用に課題を抱えており、特に自動車業界では整備士不足が深刻なことから、日本における次世代の自動車整備士の雇用・教育のためのさらなるプラットフォーム構築が急務であるとし、2018年からプログラム導入の検討を開始。2020年からパートナー企業である三菱ふそう、ビー・エム・ダブリューとともに準備が進められた。
カリキュラムは実践と講義で構成され、ドイツのカリキュラムを日本の状況に照らし合わせて構成したオリジナルプログラム。期間は3年間で、OJT研修と講義で構成され、講義は関東地区はNPO法人メカニックカレッジ、関西地区は阪神自動車航空鉄道専門学校で行う。プログラムの進め方は関東関西で異なり、関東地区は数か月OJT研修のうち学校で1か月の集中講義、関西地区は週4日OJT研修し1日学校で講義という構成。これはどちらが効果があるか検証するためで、今後は統一していく方針としている。
なお、このプログラムを終了しても、日本の自動車整備士資格は得られないが、内容としては1級整備士とほぼ同等のスキルになるとしている。このため、経産省等の関係省庁に実技免除等の要請を行っているという。
第1期生となる研修生は約20名で、このうち三菱ふそうからは各地域の販社から選ばれた若手メカニック18名が参加。研修生を代表して挨拶した、三菱ふそうトラック・バスの小玉空さんは「このプログラムに参加できることをうれしく思っており、これから始まる研修に期待しています。3年間のプログラムを終えた時に、成長した姿を皆様に見ていただきたく、全員努力します」と力強く意気込みを語った。
<決意を述べた三菱ふそうトラック・バス小玉空さん>
三菱ふそうでは今後3年間、従来の教育プログラムと並行する形で、ドイツ専門職業訓練プログラムを採用、2027年4月以降は全面的にドイツ専門職業訓練プログラムに移行することを検討している。これまでは社内資格「中級」レベルに達するのに5年程度掛かっていたが、今回のプログラムでは3年で達することができるとしている。
キックオフ式に参列した三菱ふそうトラック・バスの松永和夫会長は「2024年問題など物流を取り巻く環境が厳しさを増す中、高レベルな技能や知識を有するメカニックが増えていくということは、顧客のビジネスがスムーズに展開していくいうことに繋がる。このプログラムへの参加は 三菱ふそうがこれまで以上に顧客から信頼される存在となるチャンスでもある」とコメント。
また「社員全体のモチベーションや定着率のさらなる向上、あるいは社外からも優れた人材が集まることにつながっていくということを期待をしている。さらに、日本にとっての最重要課題の1つであるリスキリングの機会としてもふさわしいものと考えている。日本ではキャリアの再構築、とりわけ未経験者が自動車メカニックに就くということについては、高いハードルがあるというのが現実だが、リスキリングを期待している人材にとってはまたとない制度であり、若い方々のみならず キャリアチェンジを考える上での全ての方々に対する選択肢として定着していくことを心から願っている」とプログラムへの期待を語った。
<三菱ふそうトラック・バス松永和夫会長>
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