調査/2030年には1ヵ月のうち11.5日分の荷物が運べない恐れ
2024年05月15日 17:40 / 施設・機器・IT
- 関連キーワード
- 調査
矢野経済研究所は5月15日、2030年度の物流業界に関する調査結果を発表、2030年には1ヵ月のうち11.5日分の荷物が運べない恐れがあるとした。
2022年度の営業用貨物自動車による国内貨物輸送量は25億5800万トン。その数値を基に2030年度の需要量(貨物総量)およびドライバーの人数や労働条件を加味した供給可能量(重量ベース)を算出したところ、需要量と供給可能量の差は年間で7億4600万トン、1ヵ月当たりで6200万トンという結果になった。これは1ヵ月のうち約11.5日分の荷物が運べないという予測となる。
調査では、需要量の予測について営業用貨物自動車輸送量の2010~2019年度推移の変化率に、将来人口やGDPの予測を加味して貨物輸送量を予測。2030年度の営業用貨物自動車による国内貨物輸送量予測を27億1900万トンと推計した。
営業用貨物自動車による国内貨物輸送量は減少傾向にあり、2030年度の貨物輸送量予測値は2022年度比で106.3%、コロナ禍の影響を受けていない2019年度比で95.7%の見通しとしている。
一方、総務省統計局「国勢調査」の道路貨物運送業の自動車運転従事者数を基に推計した2030年度のトラックドライバー人口は、59万人と予測。2020年比で75.7%、2000年比では60.6%まで減少する見通し。
またトラックドライバーの労働時間は、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」の道路貨物運送業の労働時間数を基に推計。2030年度のトラックドライバーの労働時間を、2447時間と予測した。
2030年度まで効果的な対策が行われなかったと仮定し、2022年度のドライバー1人当たり・1時間当たりの貨物輸送量に、2030年度のトラックドライバー人口、労働時間の予測値をかけあわせると、2030年度の供給可能量は19億7300万トンとなる。これにより、2030年度の需要量と供給可能量の差分は、前述した需給ギャップである7億4600万トンになるものと予測している。
この需給ギャップを解決するため、レポートではトラック積載率向上やモーダルシフトなどを主な施策として指摘。ただ、国交省「総合物流施策大綱(2021年度~2025年度)」では、2019年度37.7%のトラック積載効率を2025年度には50%にする目標としているが、2022年度の営業用貨物自動車の積載効率は40.12%に留まっており、積載効率50%を達成するには力強い推進力が必要であると述べている。
このため、現実的な達成可能ラインを考慮すると、実車率や実働率の向上といった輸送効率の向上策のほか、モーダルシフトや荷待ち・荷役時間の削減など別の施策も併せて取り組むことが求められ、さらに問題の根本的な解決には、それらの取り組みと並行して、トラックドライバーの待遇(賃金と労働環境)の改善が不可欠であるとしている。
最新ニュース
一覧- 三菱ふそう/欧州最大の自動車ディーラーを代理店に選定、欧州市場の販売強化目指す (01月13日)
- いすゞA&S/エルフ専用カスタムアクセサリーにワークキャリアなど追加設定 (01月13日)
- トヨタ自動車/ハイエースを一部改良し、2月2日に発売 (01月13日)
- SBSロジスター/一般貨物自動車運送事業の許可を取得し実運行を開始 (01月13日)
- 25年全国倒産件数/全業種では12年ぶりに1万件超も運輸業は408件で減少 (01月13日)
- 国土交通省/国内貨物量で上位3200社の荷主等「特定事業者」に指定、行動変容で8億4500万円予算計上 (01月13日)
- 国土交通省/2026年度以降にレベル4自動運転トラック社会実装、12億7500万円予算計上 (01月13日)
- 国土交通省/中小物流事業者の労働生産性の向上等の推進で15億5000万円の予算計上 (01月13日)
- 国土交通省/適正原価設定に向けた実態調査など「商慣行見直し」で5億2800万円予算計上 (01月13日)
- 中小企業庁/取適法の厳正な執行で「取引Gメンによるヒアリング」年間1万件以上目標 (01月13日)
- 新東名/2月7日・8日、藤枝PA(上り)を夜間閉鎖 (01月13日)
- 中部横断道/富沢IC~南部IC(上下線)、1月20日・21日昼間通行止め (01月13日)
- 東京マラソン/首都高4号新宿線・5号池袋線、都心環状線など、3月1日一時出入口規制 (01月13日)
- 九州運輸局/25年12月、トラック運送事業者6社許可 (01月13日)
- 東北運輸局/25年12月、トラック運送事業者5社許可・貨物利用運送事業者2社登録 (01月13日)
- 三菱ふそう/中型トラック「ファイター」477台をリコール、リヤビューカメラの不具合 (01月13日)
- 国土交通省/金子大臣「荷待ち・荷役時間の短縮、さらなる賃上げに向けて全力を尽くす」 (01月09日)
- 国土交通省/2030年から貨物自動車にも「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」装着義務付け (01月09日)
- 25年の休廃業・解散件数/運輸業が増加、過去10年で最多 (01月09日)
- いすゞA&S/東京オートサロンでカスタマイズモデル3台を公開 (01月09日)

