DNP/27%軽量化した新製品「DNP多機能断熱ボックス」を発売
2024年06月14日 11:25 / 施設・機器・IT
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大日本印刷(DNP)は6月14日、従来品より27%軽量化した「DNP多機能断熱ボックス」新製品を発売した。
「DNP多機能断熱ボックス」は、真空断熱材を用いた断熱ボックス。2017年に販売を開始した従来品の重量は10.4kgだったが、新製品は7.6kg。冷蔵庫用などで長年実績のあるフィルムと従来製品の設計技術を応用・発展させ、さらに真空断熱材を工夫することで軽量化を実現した。これにより、荷物の積み込み・積み下ろし時のドライバーの負荷の軽減はもちろん、配送の効率化、配送時のCO2削減につながるとしている。
保冷時間は一般的な発泡断熱材を用いた断熱ボックスの約2.2倍。保冷剤無しで4時間、一般的な断熱ボックスで4時間保冷するのと同量の保冷剤を使用した場合、9時間も保冷することができる。
<新製品と一般的な発泡断熱材を用いたボックスの比較>
| 一般的な発泡断熱材を用いたボックス | 新製品 | 新製品 | |
| 重量 | 4.4kg | 7.6kg | 7.6kg |
| 保冷剤量 | 2.4kg | 2.4kg | 無し |
| 維持時間 | 4時間 | 9時間 | 4時間 |
一般的な断熱ボックスで長時間保冷状態を維持する場合、保冷剤を増やして対応するため、運送車の最大積載量に早めに達してしまい、冷凍・冷蔵食品等の予定量が運べないという課題があるが、「DNP多機能断熱ボックス」新製品では、保冷剤を削減できるため、多くの荷物の搭載と配送の効率化を実現できる。
また、配送先の流通・小売店でも、荷物を入れたまま電源なしで長時間保管できるため、冷凍食品等が届いた際もすぐに取り出して仕分ける必要がない。そのため、流通・小売店の業務負荷の低減や、人手不足による課題の解消などにも貢献できる。
サイズは横65cm×奥行39cm×高さ44.5cm(内寸)で112リットルまでの搭載が可能。中身を取り出すと簡単に横73.5cm×奥行22.5cm×高さ51cm(外寸)に折りたためるので、場所を取らずに収納することができる。
DNPでは、主なターゲットとして、冷凍・冷蔵食品、チルド食肉類、医薬品、化学薬品類等を想定。これらの輸送に活用することで、運送に関する課題解決と環境負荷の低減につなげていく。
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