倒産／彦根相互トラックが破産、負債約10億円

帝国データバンクは、彦根相互トラック（滋賀県彦根市地蔵町210）が、6月18日に自己破産申請の準備に入ったことを公表した。負債は約10億円となる見込み。

彦根相互トラックは1955年9月に設立されたトラック販売および貨物運送業者。2018年1月に中古自動車卸売業者のレックホールディングス（現：彦根相互ホールディングス）の100％子会社となり車両販売事業を拡大、2020年3月期には年売上高約30億1600万円を計上した。

しかし、20年以降は新車生産停滞による中古車の価格高騰や、親会社の不適切会計発覚などが影響し、売り上げの減少と収益性悪化から厳しい資金繰りが続いていた。このため事業譲渡を模索していたものの奏功せず、親会社が2024年2月27日までに破産準備に入ったことで連鎖した。