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2024年07月23日 17:06 / 車両・用品
いすゞ自動車は7月23日、中型トラック「フォワード」に、米カミンズと共同開発した排気量6.7Lの新型直6ディーゼルエンジン「DB6A」を搭載した車両総重量(GVW)16トン、20トン、22トン仕様を追加して発売した。国内目標販売台数は1万6000台(フォワードシリーズ全体)、価格は主要モデル(型式:2DG-FVZ26U4)で1436万3000円(税抜)/1579万9300円(税込)。
「DB6A」は、最高出力220kW(300PS)/最大トルク1081Nm(110kgf・m)の十分なパワーを発生するとともに、従来の6気筒エンジンと比べ大幅に軽量化したのが特徴。
またプラットフォームの基本構造を、海外向けモデルと統一しシャシフレームを一新。ホイールベースを変更したことにより、前後軸重の重量バランスが最適化され、高積載を実現している。
この他、外観では専用のバンパーヘッドランプを採用。中型車の車格感をダイナミックなキャブデザインで演出。また、いすゞ独自のコネクテッドソリューションサービス「PREISM」も提供される。
いすゞとカミンズは、次世代パワートレインの効率的な開発を目的に、2019年5月にIsuzu Cummins Powertrain Partnership(いすゞ カミンズ パワートレイン パートナーシップ)を締結。中型ディーゼル・パワートレイン事業におけるグローバル規模での協業に合意し、今回はその成果の第一弾となる。
いすゞの栃木工場で行われた「DB6A」エンジンのラインオフセレモニーで、カミンズのジェニファー・ラムジー会長兼CEOは「私たちの強力なパートナーシップは、両社の強みとスケールを活かして共に成長し、お客様のニーズに応えるために非常に重要です。カミンズ105年の歴史の中で初めて日本のオン・ハイウェイ市場(商用車向けエンジン市場)に参入することは、カミンズ、いすゞ、両社にとって重要なマイルストーンです」とコメント。
また、いすゞの南真介社長は、「カーボンニュートラル社会の実現に向けては、世界中でさまざまな事情がある中で、多くのパワートレインの選択肢が必要だと思います。ディーゼルエンジンにおいても、高次排出ガス規制に対応した新しい低CO2の製品を常に世の中に出し続けていく必要があり、DB6Aはまさに最先端の排出ガス規制技術を持つエンジンとして市場における優位性を確保していくものと考えております」と新エンジンへの期待を述べた。
■DB6A搭載 主要モデル諸元
型式:2DG-FVZ26U4
仕様:平ボディ/アルミブロックアオリ/フルキャブ
エンジン型式:DB6A
排気量:6690cc
トランスミッション:スムーサーFx(9速AMT)
全長:9980mm
全幅:2480mm
全高:2880mm
荷台内寸法(長さ/幅/高さ):7400mm/2350mm/400mm
最大積載量:1万1900kg
車両総重量:1万9905kg
最小回転半径:8.7m
乗車定員:2人