東海環状道/養老トンネルで工事難航、開通時期も見直し

2024年12月23日 11:55 / 交通

国交省とNEXCO中日本は12月20日、工事を進めている国道475号東海環状道(西回り区間)の進捗状況について事業調整会議を開催。養老IC~いなべIC間の工事が難航し、開通時期の見直しが必要な状況であることがわかった。

<東海環状自動車道>
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東海環状道は、愛知、岐阜、三重の3県に跨る延長約153kmの高規格道路で、東名・名神、中央道、東海北陸道、新東名、新名神を連結する道路。現在までに東側(豊田東JCT~山県IC)は開通しているが、西側(山県IC~新四日市JCT)は不連続な部分開通となっている。

このうち「山県IC~本巣IC」、「いなべIC~大安IC」は、予定通り2024年度内に開通予定。「本巣IC~大野神戸IC」は開通が遅れる見通しだったが、計画よりも前倒しで工事が進捗し、2025年夏頃の開通を予定している。

一方、当初2026年度開通を予定していた「養老IC~いなべIC」は、養老トンネルの工事に時間が掛かっており、開通時期を見直す。

<養老トンネルの状況>
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養老トンネルの本坑掘削は、全長約4.7kmのうち約2.3kmが完了しているが、岐阜県側、三重県側とも湧水が止まらず、水抜きボーリングや止水のための補助工法を追加したものの、岐阜県側からの掘削区間では、さらに路面の盤膨れなどの地盤変状も発生。12月9日には岐阜県側の湧水量が一時約600t/hとなり、避難坑掘削を一時停止しているという。

<養老トンネルの変状>
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養老山地は地下構造物の施工実績が乏しいため、地層構成の知見が少なく、先行している避難坑の事象等を踏まえると今後の予測が難しい。この先も断層破砕帯を通過することが想定されるため、湧水や地盤変状リスクの可能性もあり、工事完了時期が見通せない状況であるとしている。

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