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2025年01月16日 16:02 / 経営
マイナビが公表した「アルバイト採用活動に関する企業調査(2024年)」によると、全業種のうち「配送・引越し・ドライバー」のアルバイト採用が最も厳しかったことがわかった。
この調査は、2024年11月25日~12月4日、直近1年以内にアルバイト採用業務に携わった会社役員・自営業含む20~69歳の会社員(有効回答数:1500名)を対象に、WEB上のアンケートフォームにより実施したもので、今年で7回目。
それによると、2024年のアルバイト採用目標数は平均44.0人で、4年連続増加し過去最高となったが、採用人数は平均22.3人となり、採用目標人数に対する採用人数の割合を目標達成率として計算すると、50.6%(前年比4.5pt減)で過去最低だった。
採用ニーズが高まるなか、思うように採用できず苦戦する企業が増えていることがわかる。
採用活動の印象についても「厳しかった」が46.8%と前年から0.2pt増加しており、引き続きアルバイト採用の難易度は高い状況が続いている。
特に業種別では、「配送・引越・ドライバー」が61.1%で最多。前年から18.0ポイント増と大幅に増加しており、2024年問題による人手不足の影響の大きさが推察される結果となっている。
人材獲得のために実施した施策を聞くと、「給与の増額(32.3%)」が前年同様に最も多く、次いで「シフトの緩和(23.4%)」「正社員登用制度の導入(22.2%)」と続いた。
それぞれの施策実施者のうち人材獲得の効果を実感した比率をみると、「給与の増額(76.4%)」が最も高く、次いで「シフトの緩和(68.3%)」となった。
「勤務時の服装・身だしなみの規定緩和」「給与のデジタル払い」では、実施率は高くはないが、実施した人のうち65%以上が効果を実感できていると答えた。
「給与の増額」だけでなく、働きやすさや利便性を向上することも、人材獲得につながる要素となりそうである。
2025年のアルバイト採用の見通しを聞いたところ、「非常に厳しくなる」と「厳しくなる」の合計が55.2%で、4年間連続で増加した。また、「採用費」を「増やす予定(23.7%)」は5年間連続で増加しており、人手確保に苦戦する見通しのなか、さらに費用をかけて採用活動を行うことが予想される。
来年の採用見通しが厳しい理由をみると、「人手不足」のほか「他社求人の増加」「面接数の不足」が増加傾向で、人材獲得競争が激化している様子がうかがえる。
また、2025年の繁忙期(特別に人手が必要になる時期)になりそうな月では、3~5月の春季が41.0%となり、全時期で最も高かった。
業種別では「事務・データ入力・受付・コールセンター(58.6%)」が最も高く、「配送・引越し・ドライバー(47.2%)」「軽作業(倉庫・物流(42.6%)」「家庭教師・講師・試験監督(42.5%)」と続いた。
新生活シーズンで需要が増加することや、学生の卒業・進学などによる人材の入れ替えが発生する時期であることが要因として考えられる。
また、繁忙期がある企業の62.8%が繁忙期にアルバイトの時給を上乗せして募集する予定があると回答し、時給の上乗せ率は平均4.5%だった。
2025年も採用費用を増やす企業が増加し、人材獲得競争が激化する見通し。特に、春季の繁忙期には人手を必要とする業種が多く、時給の相場も上がることが予想される。一方で、企業の賃上げ疲れや人手不足倒産も懸念される。繁忙期に向けて、長期的に人材を確保する施策が急がれるとともに、生産性向上への投資も求められるという。
■アルバイト採用活動に関する企業調査(2024年)
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20250115_90847/