丸運 決算/25年3月期「貨物輸送」売上高224億円、経常利益5億円
2025年05月15日 15:59 / 業績
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丸運が5月14日に発表した2025年3月期決算によると、貨物輸送の営業収益は224億400万円(前年同期比0.1%減)、経常利益5億1700万円(14.4%増)となった。
エネルギー輸送事業の営業収益は163億3500万円(4.6%増)、経常利益5億8000万円(353.1%増)だった。
貨物輸送部門では、アルミ材輸送や流通加工業務の取扱量減等による減収要因があったものの、運賃・料金改定の進展による収支改善と鉄道コンテナ輸送業務での取扱量増等の増益要因に加えて、前年同期ほど物流拠点での大規模修繕費用が発生しなかったことにより減収増益となった。
エネルギー輸送部門では、石油輸送事業では石油製品の内需減の影響等により、輸送数量が3.6%減となった。また、潤滑油・化成品事業では自動車関連向けの配送が低調に推移したことに加え、溶剤等の需要減により輸送数量が5.9%減となった。収支は、ドライバー等の待遇改善を目的とした賃金改定や協力会社への運賃支払増はあったものの、主要顧客の運賃・料金改定による営業収益増に伴い、増収増益だった。
会社全体の営業収益は461億4500万円(2.6%増)、営業利益12億6600万円(148.6%増)、経常利益14億100万円(98.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益11億1600万円(168.1%増)となった。
<経常利益の増減要因>

出典:2025年3月期丸運決算説明資料
経常利益の増加要因として、運賃・料金の改定がある。2024年問題への理解が広まったこともあり運賃・料金の改定に進展が見られ、経常利益に対して、13億5500万円のプラス要因となった。
一方で、労務費が2億7900万円増加、一般管理費が1億1900万円増加、既存顧客の取扱減などが経常利益のマイナス要因となった。
貨物輸送は、区域輸送、特別積合せ輸送、環境リサイクル、重量品輸送・搬出入・据付、引越、保管、鉄道コンテナ輸送、海上コンテナ輸送、航空輸送、梱包、構内請負作業、食品低温物流、貨物輸送に付帯関連する事業。
エネルギー輸送は、石油輸送、LPG輸送、構内請負作業、潤滑油・化成品の輸送及び保管業務、エネルギー輸送に付帯関連する事業で構成する。
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