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2025年06月13日 14:51 / 動画
T2は、このほど神奈川県綾瀬市から兵庫県神戸市までの高速道路区間約500kmを自動運転トラックで走破する実証に初めて成功したことを明らかにした。レベル2自動運転トラックとして、500km走破は日本国内で最長となる。
同社は、今年7月からのレベル2自動運転トラックによる幹線輸送の事業化に向け、各社と実証を続けている。6月上旬には、各社との実証でこれまで区間や環境を絞り込んで検証してきた自動運転技術の拡張性を確かめるべく、東名高速・綾瀬スマートIC(神奈川県綾瀬市)から阪神高速・魚崎出入口(兵庫県神戸市)まで、自動運転で走行する実証を独自に実施し、走破に成功した。
これまでの同社のレベル2自動運転トラックによる記録は、新東名・駿河湾沼津SA(静岡県)から豊田東JCT(愛知県)までの約180km。今回の記録はこれを大幅に更新したことになる。さらに、夜間から明け方という視認性が悪い条件のもと、該当区間における自動運転率は99%を達成したという。
自動運転トラックの技術開発では、海外勢が先行しているが、国内有数の人口を誇る神戸市までの走破は、日本でこの先、自動運転トラックを社会実装する過程において画期的な進展と同社では位置付けている。
自動運転トラックによる幹線輸送の実現に向け、同社ではこれまで、GPSが利用できないトンネルをはじめ、坂道やカーブなど不安定な状況でも走行レーン内を安定して走らせる技術を確立するとともに、各社との実証における多種多様な積載物・重量に耐えうる自動運転走行の達成、夜間や悪天候でも周辺の車両を正確に検出する精度の向上に努めてきた。この結果、これまでの累計走行距離は25年1月以来、6万kmを超えている。
さらに最近では、周辺車両が次々と走る間を自律的に判断した上で安全に車線変更できるようにしたほか、勾配や急カーブが存在するJCTを通過する際でも走行レーンから車体がはみ出ることなく安定して車両姿勢を制御する技術も開発するなど、さらなる技術開発にも挑戦、2025年の事業化を経て、2027年のレベル4自動運転トラックによる幹線輸送開始を目指している。
また、今回の機会に合わせ、神戸市との連携も開始。神戸市が整備中の「(仮称)神戸複合産業団地南地区産業団地」付近の市有地を活用し、自動運転トラックによる幹線輸送の実証で必要となる自動運転と有人運転の切り替えや、車両の整備などにあたる拠点の開発を本格化させていく。