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2025年06月27日 12:31 / 経営
国土交通省の鶴田浩久物流・自動車局長は6月26日、全日本トラック協会「第102回通常総会・第211回理事会」の来賓として出席し、トラック新法成立などについて、あいさつした。
鶴田局長は、「平時も有事も、晴れの日も雨の日も、昼も夜も、日々、我が国の暮らしと経済を支えるインフラであるトラック運送業に取り組んでいただいていることに、まずは御礼を申し上げます。そして、坂本前会長には、文字通り激動の時代、業界の大きな激動変革期、そういう中で戦略的な目を常に持って強いリーダーシップで導いていただきましたことに、改めて、心から敬意を表させていただくとともに御礼を申し上げます。今後、最高顧問ということで、引き続き大所高所からご指導をぜひいただきたい。また、寺岡新会長におかれましては、引き続き課題山積の中でこの業界を引っ張っていただくことを切にお願い申し上げます。国土交通省もしっかりと一緒に取り組ませていただきます」と述べた。
続けて、「これからいろんな課題がありますけれども、先般成立した坂本最高顧問の魂のこもった法律(トラック新法)。これを、一日も早く施行していく。これは本当に歴史を変える大きな法律だと思います。中身に関しても、寺岡会長から、『しつこいくらいに相談するぞ、議論するぞ』というお言葉もいただきました。仏に魂込めるというお話もありましたけれども、我々もこの法律を所管する所管官庁として責任を持って魂を込めることを一緒にやらせていただきたい」と表明。
そして、「私は、今の立場の前も1年間、物流を担当してまして、これまで3年間ちょっと物流について、一緒に仕事させていただきました。振り返ってみると、私が役所に入ったのが1990年でトラックの規制緩和の年です。そしてこの3年間、激動で、今回の議員立法に至るまでの中身の濃い3年間をご一緒させていただいたというのは感慨無量であります。まさに役人名利に尽きる。こういう局面で皆様と一緒に仕事できたというのは、本当にありがたいことだ、というふうに思っております」とあいさつした。
最後に、後任人事を紹介した後、「物流の仕事の比重が増して、需要が増しているということで、助っ人をもう一枚加えます。国交省には、局長級の総括審議官というものがいます。これは主に国会対応の対国会の窓口をやっている局長クラスなわけですけれども、木村大審議官の2代前の審議官をやっていた岡野まさ子が着任します。7月1日以降は、岡野が国会業務をやりながらですけれども、半身は物流に削くということで、体制の強化もさせていただきたい。私は、異動しますけれども引き続き、国土交通行政やります。どんな立場でも、その立場、立場で、できることを全力で、これまで以上に微力ではございますが、全力で取り組みたいと思います」と7月1日からの国交省の物流支援体制を紹介した。
また、同じく来賓として出席した山本巧道路局長は、「皆様方には、全国津々浦々、日々、国民生活並びに経済活動を支えていただきありがとうございます。さきほどから、坂本全会長のご功績が数多く語られています。前会長は、2017年から8年間にわたって、力強いリーダーシップの下に、数々のご功績を挙げてこられた。道路局は、トラック業界の皆様方がお使いになる道路の空間を安全にスムーズに利用しやすくしていく、というのが仕事でございます。実は、全国道路利用者会議という組織がございます。坂本会長のときに、それまではトラック協会の方とかあまり入っていられなかったのですが、坂本会長のリーダーシップのもと、全国の都道府県トラック協会の皆様方のご参画をいただいて、利用者の視点から、道路をどこ直せばいいのか、個別の改善の要望までいろいろ出していただいて、我々の方に提示していただくというような活動も坂本会長の下で始まりました。また、高速道路の料金の割引がございます。これも非常に財政当局に対して、なかなか厳しい状況が数多くありました。そういう中でも坂本会長が、いつも力強くご指導いただいて、何とか継続を続けられていたさせていただいています。これも坂本会長のご功績の一つだと思っております」と坂本前会長の功績をたたえた。
その上で、「皆様が、お使いいただく道路は、非常にまだ課題が多くございます。渋滞で無駄に使われている時間が、大体移動の時間の4割ぐらいでございます。この渋滞を無くせば、もっとトラックドライバーの方がお休みしたり、お家に早く帰っていただいたり、トラックの台数だとかドライバーの数をもう少し少なくても回っていける、というようなことになるんだろうと思っております。高速道路のSA・PA、休憩をする場所もどんどん増やしてきておりますけれども、まだまだ途上のところでございます。ぜひ、これからも皆様方のご理解とご協力のもと、しっかりと走りやすく、安全でスムーズに動ける道路の環境を作っていきたい」とあいさつした。