国土交通省は8月25日、直轄国道における2024年度の路面下空洞調査の結果を発表した。調査延長は、3079kmで調査対象延長の約15%。
調査の結果、路面下空洞が4739カ所確認され、そのうち路面陥没の可能性が高いと考えられる区分Aが119カ所(2%)あった。区分Aの119カ所については、全てのカ所で修繕等に着手している。
<路面陥没の可能性判定区分の割合>

国交省が管理する道路延長は、2万810km、路面陥没の可能性をA(高い)、B(中程度)、C(低い)の3分類で判定した。
路面陥没の可能性が高いA119カ所は、全てを修繕の優先度が高いカ所として、119カ所全てで修繕等に着手、うち118カ所で修繕が完了した。陥没可能性が中程度のBは2076カ所で、修繕の優先度が高いカ所として207カ所を指定、うち61カ所で修繕に着手、45カ所で修繕が完了した。陥没可能性が低いCは2554カ所で、修繕の優先度が高いカ所25カ所を指定、うち19カ所で修繕に着手、11カ所で修繕が完了した。
<調査概要>

2013年度の道路法改正等を受け、2014年度から道路管理者は全ての橋梁、トンネル、道路附属物等について、5年に1度の点検が義務付けられている。国交省では、2018年度に1巡目点検、2023年度に2巡目点検を完了し、2024年度から3巡目点検を実施した。
今回、2024年度までの点検や診断結果、措置状況等を「道路メンテナンス年報」としてとりまとめた。なお、路面下空洞調査は新規項目として実施した。
■道路メンテナンス年報(3巡目1年目)
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001906343.pdf
国交省/道路陥没事故で下水道管路(約420km)緊急点検、3カ所で異常確認