三菱ふそう/世界初のEV対応業務専用作業服を開発
2025年09月16日 13:22 / 経営
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三菱ふそうトラック・バスは、ミドリ安全、日本ゴアと共同で、世界初となるEV対応業務専用の作業服「ARCTECT GEAR for EV」を開発した。
三菱ふそうは2026年に複数の海外サービス拠点でメカニック向けに導入する。ミドリ安全は同様の機能を持った製品を、2026年夏より法人向けに販売する予定。
EVの整備・試験・製造現場では、400~800Vという高電圧バッテリーを扱うが、この高電圧環境で最も危険なのが、工具の落下や配線ミスなどで電気回路がショートした際に発生する爆発的な放電現象「アーク放電(アークフラッシュ)」。
瞬間的に5000~20000℃という高温を発生させ、さらに爆風と強烈な閃光を伴い、一般的な作業服では着火・溶解などのリスクが高まる。
アーク放電に対応する防護服は既に存在しているが、主に電力設備での作業を想定しており、自動車整備特有のニーズには対応できていなかった。今回開発した専用作業服は、この課題を3社の強みを結集して解決したもの。
アーク熱に対する防護性、軽量性、透湿性を特徴とする日本ゴアの「PYRAD ファブリクス by GORE-TEX LABS」を生地に採用することで、トレーニングウェアのような着心地と、現場から求められる作業性を実現したのが特徴。最大1500VDC(直流電圧)および1000VAC(交流電圧)までを取り扱う作業環境で必要とされるIEC/EN61482-2など、アーク熱防護性を含む複数の国際規格の認証を取得している。
さらにミドリ安全の知見を活かし、作業性を削ぐことなく高電圧作業環境での安全性を確保しており、EVの高電圧対応における安全性と、日々の業務における作業性を両立。狭所での作業に耐えうる可動性や、特に閉所での作業時の体温調節・吸汗速乾機能、高電圧・低電圧の頻繁な切り替えへの対応といった、EVを扱う整備の現場で作業服に求められる要件を満たしており、整備や試験、組み立てといった、EVを扱うさまざまな業務での活用を可能としている。
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