北海道運輸局/自動車事故防止セミナーで「デジタコやドライブレコーダーを用いた事故防止」解説

2025年10月31日 17:01 / イベント・セミナー

北海道運輸局は10月16日、交通事故による死者数、重傷者数、人身事故件数の削減を目指す「北海道運輸局安全プラン2025」の一環として、事業用自動車の事故防止を目的とした「自動車事故防止セミナー」を開催した。

セミナーは2016年度に初めて開催され、今年で第7回目を迎えた。今年は、トラック・タクシー・バスの各業態から満遍なく、約90人が参加した。

<2025年度自動車事故防止セミナー>
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講演では、「デジタルタコグラフを用いた自動車事故防止について」、日本タコグラフ製造事業者工業会・NPシステム開発北海道支店支店長の坂井祐介氏が解説した。デジタルタコグラフは、速度・時間・急加減速などを自動的に記録し、安全運転や労務管理の両面で活用される装置。セミナーでは、警告機能、運転評価、危険運転報告、拘束時間管理などの具体的な活用事例を通じて、事故防止と業務効率化への有効性について説明した。

また、「ドライブレコーダーを用いた自動車事故防止について」、ドライブレコーダー協議会の永井正夫会長が登壇した。ドライブレコーダーは、ヒヤリ・ハットや事故の映像・センサーデータを記録し、交通事故防止に活用されている。セミナーでは、収集されたデータをもとに、運転診断、安全教育、自動運転技術の評価、事故処理支援などへの活用について、分かりやすく説明した。

そのほか、国土交通省物流・自動車局安全政策課の角田裕吉郎安全情報係長が「事業用自動車総合安全プラン2025 取組の最新状況について」紹介。自動車事故対策機構札幌主管支所の遠藤慎悟アシスタントマネージャーが「飲酒運転撲滅のため今できること」を解説。飲酒運転の厳罰化の経緯や法令、アルコールの体内残留時間、点呼時の注意点などの紹介と飲酒運転の背景にある個人の特性に応じた教育の重要性や節酒に向けた生活改善のヒントなど、実践的な事故防止対策を丁寧に解説した。

<デジタルタコグラフ・ドライブレコーダー機器展示>
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内外の有識者による4つの基調講演のほか、北海道で開催される事故防止セミナーとして、初めて「デジタルタコグラフ・ドライブレコーダー機器展示」を実施。日本タコグラフ製造事業者工業会の会員企業、矢崎エナジーシステム、データ・テック、岡部メーター製造、NPシステム開発が出展した。また、ドライブレコーダー協議会の会員企業からは、テクノコ、エファード、トランストロン、ユピテル、コムテックが出展した。

最新のデジタルタコグラフとドライブレコーダーの機器展示が行われ、参加者が実際の機器に触れながら事故防止や業務効率化に活用できる機能や活用方法について理解を深める機会を提供した。

<ナスバギャラリー>
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また、交通遺児や重度後遺障害者の方々が前向きに取り組む姿が表現された絵画・写真・書道などの作品を展示し、事故被害者の支援や安全運転への意識向上を訴え「ナスバギャラリー」を展開。

<車輪脱落事故防止啓発>
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「タイヤの脱落事故防止啓発」の展示では、冬季に多発する大型車のタイヤ脱輪事故を防止するため、関係機関と連携した啓発活動を実施し、ナットの締め付け確認や空気圧点検の重要性を呼びかける街頭キャンペーンを紹介。さらに、「お・と・さ・な・い」のチェックポイント(点検整備・トルク管理・さび除去・潤滑油塗布・日々の点検)の周知を通じて、事故の未然防止と安全運行の確保を呼びかけた。

北海道運輸局/10月16日、自動車運送事業者を対象の「事故防止セミナー」を開催

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