NEXCO東日本仙台管理事務所は12月3日、 東北道・古川地区で吹雪多重事故の防止対策を完了した。
2021年1月19日に東北道・古川IC付近で発生した吹雪多重事故の再発を防止するため、2021年度から安全対策施設の設置などを進めていた。この秋に最後の防雪柵嵩上げを行い、計画する全ての対策が完了した。
<地吹雪の抑制>

地吹雪の抑制として、柵高2.3mの既設防雪柵を、総延長約3.4kmにわたり、柵高4.0mに嵩上げ改良した。
<走行時の安全向上>

走行時の安全向上策では、中央分離帯に設置した既設の自発光視線誘導灯に加え路肩にも、総延長約5.6kmにわたり、自発光視線誘導灯を追加設置した。また、中央分離帯に総延長約3.0kmにわたり、大型視線誘導板を新設した。
<気象警戒情報板の配置を見直し >

また、吹雪の発生が懸念されるカ所を踏まえ気象警戒情報板4基の配置を見直したことにより適切なカ所から視程不良時の注意喚起ができるよう改善した。そのほか、事故発生時の迅速な救助活動及び早期の交通確保を行うため、毎年度冬季前に警察・消防等関係機関と合同で事故対応訓練を実施した。
東北道/トラック事業者対象、降雪予測による遅れ時間を考慮した所要時間の情報提供を開始