国土交通省/少数台数のリコール・25年11月分を公表、スカニア、ギガなど

2025年12月18日 16:49 / 車両・用品

国土交通省は12月18日、11月に届け出のあった100台未満の少数台数のリコール届出について公表した。トラック・商用車に関する届出は以下の通り。

・スカニアジャパン「スカニアLPGRSシリーズトラック」
11月11日届出。対象は2018年1月22日~2020年10月5日に製造された8台(型式:2DG-A4X2ACG他)。

エンジン制御ユニットにおいて設計検討が不十分なため、NOx排出量を減らすための出力低減機能が正常に作動しないことがある。そのため、NOx排出量が基準値を超え、保安基準に適合しないおそれがある。

・いすゞ自動車「ギガ」
11月13日届出。対象は2006年10月11日~2010年7月9日に製造された31台(型式:PKG-CYJ77W8他)。

交換修理用部品のサプライポンプにおいて、表面処理工程が不適切なため、部品強度が不足しているものがある。そのため、高負荷運転の繰り返しにより亀裂が生じ、燃料漏れに至るおそれがある。

・UDトラックス「クオン」
11月18日届出。対象は2017年6月9日~2021年2月22日に製造された92台(型式:2PG-GK5AAB他)。

電制エアドライヤにおいて、修理でセントラルシャシ入出力モジュールの旧型を現行型に交換する際のプログラム書き込み指示が不適切なため、エアドライヤの再生プログラムに関するソフトウェアが最新版に更新されていない。そのため、エアドライヤの乾燥再生動作が適切な頻度で実行されず、乾燥剤の吸湿能力が低下し、高湿度圧縮空気がエアタンク及び各エアシステム回路内で結露し凝縮水が生成される。そのままの状態で使用を続けると、凝縮水の影響により車高調整不良等が発生することがある。

さらに最悪の場合、外気温が氷点下の環境において、トレーラ側ブレーキ回路内で凝縮水が凍結し、トレーラ側の主ブレーキが効かない、または駐車ブレーキ引きずりにより火災に至るおそれがある。また、ブレーキ系のエアバルブ内に残留した水分が凍結し、ブレーキ異常の警告メッセージが表示されるとともに、電子制御ブレーキシステム(EBS)が作動不良に至るおそれがある。

・UDトラックス「クオン」
11月18日届出。対象は2017年8月1日~2021年2月26日に製造された93台(型式:2PG-GK5AAB他)。

修理でフロントシャシ入出力モジュールの旧型から現行型に交換する際のプログラム書き込み指示が不適切なため、前照灯の自動点灯機能に関するソフトウェアが最新版に更新されていない。そのため、IG電源オン時に当該モジュール内の演算処理状況によってはメモリ容量が不足することがあり、メモリ容量が不足し演算処理ができなくなった場合、自動点灯・消灯機能が非常用モードになり、照度に関係なくすれ違い用前照灯が常時点灯状態となり、保安基準に適合しなくなるおそれがある。

国土交通省/少数台数のリコール・25年7月分を公表、スカニア、日野プロフィアなど

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